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文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻4号

2004年04月発行

文献概要

今月の主題 ワクチン―その開発と将来展望 わが国における現行ワクチンの今後の課題

麻疹ワクチン

著者: 中山哲夫1

所属機関: 1北里生命科学研究所ウイルス感染制御Ⅰ

ページ範囲:P.391 - P.397

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〔SUMMARY〕 毎年全世界で3,000万人以上の子供たちが麻疹に罹患し,約80万人が麻疹で死亡している.わが国の予防接種率はやっと80%に達したものの,いまだに毎年2~3万人の患者が感染症サーベイランスに報告されており,5歳未満のワクチン未接種児と中高大学生のワクチン既接種者でのSecondary vaccine failureが問題となっている.麻疹撲滅のためには現行の生ワクチンの接種率を向上させることが唯一の手段であり,2回接種法を含め,接種年齢の下限の撤廃,保育園や小学校入学に際してワクチン接種の徹底などの具体策を講じて世界の麻疹対策に歩調を合わせて麻疹撲滅を目ざす時期にある.〔臨床検査 48:391-397,2004〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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