文献詳細
今月の主題 ワクチン―その開発と将来展望
わが国で使用すべきワクチンとその展望
文献概要
〔SUMMARY〕 肺炎球菌は市中肺炎の起因菌として最も頻度が高く,髄膜炎,敗血症などの重症感染症の原因にもなりうる細菌の代表である.また最近の10年でペニシリンやマクロライド耐性肺炎球菌(PRSP)が急増し,時に難治性の重症感染症も認められる.予防策としては23価ポリサッカライドワクチンが米国CDC(Center for Disease Control and Prevention)より推奨され,わが国においてもワクチンの認知度は徐々に高まりを見せている.これまで抗菌薬による予防・治療が主軸となっていたわが国において,今後はワクチンを含めた総合的な感染予防・治療戦略が求められる時代となっている.
しかるに,わが国でもワクチン認識の高まりを見せ,ワクチン接種は向上をしている.また,海外ではコンジュゲートワクチンなどの新たなワクチンも実用・開発されている.〔臨床検査 48:423-429,2004〕
しかるに,わが国でもワクチン認識の高まりを見せ,ワクチン接種は向上をしている.また,海外ではコンジュゲートワクチンなどの新たなワクチンも実用・開発されている.〔臨床検査 48:423-429,2004〕
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