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文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻4号

2004年04月発行

文献概要

今月の主題 ワクチン―その開発と将来展望 わが国で使用すべきワクチンとその展望

肺炎球菌ワクチン

著者: 石田正之1 永武毅1

所属機関: 1長崎大学熱帯医学研究所感染症予防治療分野

ページ範囲:P.423 - P.429

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〔SUMMARY〕 肺炎球菌は市中肺炎の起因菌として最も頻度が高く,髄膜炎,敗血症などの重症感染症の原因にもなりうる細菌の代表である.また最近の10年でペニシリンやマクロライド耐性肺炎球菌(PRSP)が急増し,時に難治性の重症感染症も認められる.予防策としては23価ポリサッカライドワクチンが米国CDC(Center for Disease Control and Prevention)より推奨され,わが国においてもワクチンの認知度は徐々に高まりを見せている.これまで抗菌薬による予防・治療が主軸となっていたわが国において,今後はワクチンを含めた総合的な感染予防・治療戦略が求められる時代となっている.
 しかるに,わが国でもワクチン認識の高まりを見せ,ワクチン接種は向上をしている.また,海外ではコンジュゲートワクチンなどの新たなワクチンも実用・開発されている.〔臨床検査 48:423-429,2004〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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