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文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻4号

2004年04月発行

文献概要

今月の主題 ワクチン―その開発と将来展望 わが国で使用すべきワクチンとその展望

コレラ不活化ワクチン

著者: 山本達男1 種池郁恵1 中川沙織1

所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科国際感染医学講座細菌学分野

ページ範囲:P.450 - P.457

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〔SUMMARY〕 コレラ流行は依然活動期にある.その流行地域は,過去15年の間に南米,インド,アフリカと大きく変化した.経口輸液(ORS)の普及,飲料水や環境衛生の改善などが制御に有効であるといわれているが,難民キャンプなどでは徹底が難しい場合が多い.このためワクチンの使用が検討されてきた.現在WHOが推奨するワクチンは2つの経口ワクチンである.流行が予測されるキャンプなどの難民に対しては野外実験で実績のあるWC/BS不活化ワクチン(2回接種)を考え,汚染地域に向かう旅行者にはボランティア実験で実績のあるCVD103-HgR生ワクチン(単回接種)を考える.安価なベトナム製WC不活化ワクチン(2回接種)はベトナムでのみ使用する.このような現行ワクチンとは別に,60Co照射不活化ワクチン開発など新しい技術開発も活発に行われている.〔臨床検査48:450-457,2004〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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