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今月の主題 小児の成長・発育と臨床検査 話題
小児と家族性腫瘍―家族性大腸腺腫症の遺伝子検査による若年者診断を中心に
著者: 石川秀樹1
所属機関: 1兵庫医科大学家族性腫瘍部門
ページ範囲:P.685 - P.688
文献購入ページに移動 1. 小児の家族性腫瘍
成人の腫瘍の多くは癌腫であるが,小児では,癌腫は稀であり,肝芽腫,神経芽細胞腫などの胎児性腫瘍,白血病などの造血器腫瘍や脳腫瘍,肉腫などが多い.15歳未満では,頻度は白血病が最も多く,次いで脳腫瘍,神経芽細胞腫,リンパ腫が多いが,一般には成人に比べて発生頻度は極めて低い.
しかし,家族性腫瘍では若年からの発癌も比較的多い.家族性腫瘍のほとんどは常染色体優性遺伝様式をとる.したがって,両親のどちらかが,家族性腫瘍に罹患した既往がある場合,その子どもは50%の確率でその体質を保有しているため,小児期における発癌の早期診断をどうするかが重要になる.
成人の腫瘍の多くは癌腫であるが,小児では,癌腫は稀であり,肝芽腫,神経芽細胞腫などの胎児性腫瘍,白血病などの造血器腫瘍や脳腫瘍,肉腫などが多い.15歳未満では,頻度は白血病が最も多く,次いで脳腫瘍,神経芽細胞腫,リンパ腫が多いが,一般には成人に比べて発生頻度は極めて低い.
しかし,家族性腫瘍では若年からの発癌も比較的多い.家族性腫瘍のほとんどは常染色体優性遺伝様式をとる.したがって,両親のどちらかが,家族性腫瘍に罹患した既往がある場合,その子どもは50%の確率でその体質を保有しているため,小児期における発癌の早期診断をどうするかが重要になる.
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