文献詳細
文献概要
今月の主題 小児の成長・発育と臨床検査 話題
小児の救急医療
著者: 市川光太郎1
所属機関: 1北九州市立八幡病院
ページ範囲:P.689 - P.694
文献購入ページに移動 1. はじめに
小児救急医療はその体制を中心に全国的な社会問題と化し,厚生労働省のいくつかの補助事業開始を初めとして,多くの地域でその再構築に向けての議論がなされるようになってきた.しかし,受療者のニードの多様性やその高揚に十分対応できる体制作りは種々の問題から抜本的な対応ができるまでには至っていない.その大きな背景因子は小児医療の不採算性と小児科医不足に起因していることは明白であるものの,この改善にはわが国の医療そのものの見直しを含めた長期的な視野にたっての努力が必要であり,中央・地方行政のみならず国民・地域住民そのものの理解と協力が求められている.
このような状況下,わが国の小児救急医療の抱える問題点を整理して,その改善に向けての展望について述べてみる.
小児救急医療はその体制を中心に全国的な社会問題と化し,厚生労働省のいくつかの補助事業開始を初めとして,多くの地域でその再構築に向けての議論がなされるようになってきた.しかし,受療者のニードの多様性やその高揚に十分対応できる体制作りは種々の問題から抜本的な対応ができるまでには至っていない.その大きな背景因子は小児医療の不採算性と小児科医不足に起因していることは明白であるものの,この改善にはわが国の医療そのものの見直しを含めた長期的な視野にたっての努力が必要であり,中央・地方行政のみならず国民・地域住民そのものの理解と協力が求められている.
このような状況下,わが国の小児救急医療の抱える問題点を整理して,その改善に向けての展望について述べてみる.
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