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文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻9号

2004年09月発行

文献概要

今月の主題 栄養管理のパラメーター 各論 2. 生化学的パラメーター

4)脂質代謝

著者: 桜井洋一1 増井利彦1 浦めぐみ2 西田卓明3 野田潤子2 吉田郁男1 庄司光孝1 中村康子1 宇山一朗1 小森義之1 落合正宏1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部上部消化管外科 2藤田保健衛生大学病院看護部公衆衛生看護科 3藤田保健衛生大学病院食養部

ページ範囲:P.995 - P.1001

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〔SUMMARY〕 栄養指標としての脂質パラメーターについて解説する.一般に血清脂質パラメーターのうち血清コレステロール値,血清トリグリセリド値は栄養不良で低下し,栄養状態を反映するパラメーターとなる.しかし高脂血症,糖尿病などによる脳血管障害,嚥下障害などの栄養不良をきたす病態に伴って増加していることもあるので病態自体による影響も考慮に入れる必要がある.飢餓,運動負荷や重傷病態などの脂肪分解の増加する病態下では,脂肪分解の亢進に伴いグリセロール,遊離脂肪酸などが著明に増加しエネルギー基質として利用される.血清中性脂肪値は重症感染症,敗血症などでは増加する.栄養投与の際にはTG高値は過剰栄養の指標となる.〔臨床検査 48:995-1001,2004〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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