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今月の主題 栄養管理のパラメーター 話題
NSTにおける栄養アセスメントの実際
著者: 大川貴正1 東口髙志234 加藤弘幸4 河北知之4 中井りつ子4 川口恵4
所属機関: 1尾鷲総合病院リハビリテーション部NST&Clinical Path Complex 2藤田保健衛生大学医学部外科学・緩和ケア講座 3藤田保健衛生大学七栗サナトリウムNST 4尾鷲総合病院NST&Clinical Path Complex
ページ範囲:P.1039 - P.1044
文献購入ページに移動1970年米国で誕生したNSTは現在欧米諸国に広く普及している.さらにわが国においても近年NSTプロジェクトのもとに急速に普及しつつある.尾鷲総合病院では2000年7月よりPotluck Party Method(PPM:持ち寄りパーティー方式)―IIによる全科型のNSTを立ちあげ現在もその活動を継続している1).わが国においては栄養アセスメントに対する認識不足およびマンパワー不足のためにすべての施設で十分に栄養アセスメントが行われているとはいい難いのが現状である.これは尾鷲総合病院でも同様でありNST設立以前は栄養アセスメントは全く行われておらず定期的な体重測定も不十分な状態であった.しかしNST導入以後,院内で統一された手技が導入され,全職員に対する啓発活動により認識が高まり現在に至っている.本稿では当院での患者を取り巻くNSTを基盤としたシステムについて概説しNSTにおける栄養アセスメントの実際について述べる.
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