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今月の主題 視機能 総論
緑内障の検査
著者: 金本尚志1 三嶋弘1
所属機関: 1広島大学大学院医歯薬学総合研究科視覚病態学
ページ範囲:P.1059 - P.1068
文献購入ページに移動〔SUMMARY〕 緑内障の検査は,その診断に重要であるだけでなく,治療方針を決定する際に重要な役割を果たす.端的に把握することが困難な「緑内障性の視機能障害」を,細分化した複数の検査項目によって評価し,それらの結果を集計して総合的評価を下すことになる.したがって,その検査は多岐にわたり,高度な熟練度を要する検査内容も含まれる.そのため,紋切り型に検査を行うだけでは不十分であり,基本的な検査理論を理解したうえで,検査ポイントを逃さずに,再現性を有する検査結果を導き出すことが必須となる.本稿では,それらの網羅的な検査ストラテジーについて述べる.〔臨床検査 49:1059-1068,2005〕
参考文献
1) 三嶋弘:緑内障の診療.医学書院,1994
2) 小椋祐一郎,本田孔士:Practical Ophthalmol.文光堂,1998
3) 北澤克明,阿部春樹,桑山泰明:緑内障診療ガイドライン.日本眼科学会雑誌 107:126-157, 2003
4) 北澤克明:隅角アトラス,医学書院,1995
5) 田中直彦,所 敬:現代の眼科学.金原出版,1987
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