文献詳細
文献概要
今月の主題 視機能 各論
FAとIA―(Fluorescein angiography, Indocyanine green angiography)
著者: 飯島裕幸1
所属機関: 1山梨大学大学院医学工学総合研究部臨床医学系眼科学
ページ範囲:P.1115 - P.1123
文献購入ページに移動〔SUMMARY〕 眼科で行う血管造影検査は臨床他科で行われているX線を使用する造影検査とは異なり,造影剤として蛍光色素を用い,照明光と放出される蛍光の波長の差を利用して,造影剤の存在する血管のみを画像化する検査である.FAでは可視光領域の蛍光を用いるので,可視光を遮断する網膜色素上皮よりも前の網膜の血管が造影される.IAではそれよりも長い波長の光である赤外光を用いるので,脈絡膜の造影像を画像化することができる.それぞれの検査の実際,正常像,異常像について解説した.〔臨床検査 49:1115-1123,2005〕
参考文献
1) Friberg TR:Examination of The Retina. Principles of Fluorescein Angiography (Albert DM&Jakobiec FA, eds), W.B. Saunders, Philadelphia, pp1842-1862, 2000
2) Mones J, Guyer DR, Krupsky S, et al:Indocyanine Green Videoangiography (Albert DM&Jakobiec FA, eds), W.B. Saunders, Philadelphia, pp1863-1878, 2000
掲載誌情報