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文献詳細

雑誌文献

臨床検査49巻11号

2005年11月発行

文献概要

今月の主題 肝臓癌の臨床検査 各論

肝臓癌高危険度群の設定

著者: 吉田晴彦1 建石良介1 小俣政男1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科消化器内科

ページ範囲:P.1207 - P.1210

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〔SUMMARY〕 わが国では毎年3万人以上が肝臓癌(肝細胞癌)を発症しているが,その約8割はHCV陽性,1割がHBV陽性である.したがって,HCVおよびHBV感染を調べることによって,肝臓癌の9割を囲い込むことができる.C型肝臓癌患者の約8割はF3以上の肝線維化を示し,血小板数は13万以下である.血小板減少を示すHCV感染者は前向き調査でも非常に高い発癌率を示しており,肝臓癌の超高危険度群と呼ぶべきである.〔臨床検査 49:1207-1210,2005〕

参考文献

1) Yoshida H, Tateishi R, Arakawa Y, et al:Benefit of interferon therapy in hepatocellular carcinoma prevention for indiviual patients with chronic hepatitis C. Gut 53:425-430, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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