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文献詳細

雑誌文献

臨床検査49巻11号

2005年11月発行

文献概要

今月の主題 肝臓癌の臨床検査 話題

造影超音波による肝臓癌診断

著者: 山田昌彦1 飯島尋子2 森安史典1

所属機関: 1東京医科大学第4内科 2兵庫医科大学中央医療画像部門超音波診断部

ページ範囲:P.1235 - P.1239

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1.はじめに

 肝腫瘍のスクリーニングには超音波検査のBモード診断が大変重要であることはいうまでもないが,近年,造影超音波検査は診断や治療への応用に対して大きく発展,進歩している.造影剤を用いる超音波検査は,1980年代に始まったCO2動注による方法により1)急速に発展した.

 1999年9月から経静脈的造影剤であるレボビストが使用できるようになった.これにより,外来でも造影超音波検査ができるようになり,肝腫瘍の診断と治療に大きく寄与するようになった.

 本稿では肝臓における腫瘍性病変のレボビスト造影超音波検査の有用性と鑑別診断について概説する.

参考文献

1) Matsuda Y, Yabuuchi I:Hepatic tumors:US contrast with CO2 microbubbles. Radiology 161:701-705, 1986
2) 飯島尋子,森安史典:コントラストエコーの落とし穴,2.消化器 肝臓 Agent Detection Imagingによる肝腫瘍診断.INNERVISION 17:89-92, 2002
3) Fukukura Y, Nakashima O, Kusaba A, et al:Angioarchitecture and blood circulation in focal nodular hyperplasia of the liver. J Hepatol 29:470-475, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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