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文献詳細

雑誌文献

臨床検査49巻12号

2005年11月発行

文献概要

特集 臨床検査のための情報処理技術の進歩 1章 臨床検査の技術的評価の考え方と統計処理法

2. 一要因分散分析と精密度の正しい推定法

著者: 細萱茂実1 尾崎由基男2

所属機関: 1山梨大学医学部附属病院検査部 2山梨大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.1289 - P.1292

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はじめに

 臨床検査値は病態による変動以外に,生理的変動や技術的変動など様々な要因で変化する.検査値の変動に影響を与える要因の存在を確認し,また,影響の程度を知ることは重要である.それらの現象を正しく解析するためには適切な調査や実験で得たデータに,適正な統計解析を施すことが必要である.その際に有効な手法が,観測や実験に伴う誤差を上手に管理し,効果的・効率的に実験を計画する実験計画法であり,また,それらデータを解析する分散分析法である.ここでは分散分析の最も基本となる一要因分散分析について概説し,本法による測定法の精密度推定への適用について述べる.

参考文献

1) 細萱茂実:合理的な実験の計画とデータ解析の方法.検査と技術 30:147-152,2002
2) 朝香鐵一,石川馨,山口襄(監修):実験計画法.新版品質管理便覧 第2版,日本規格協会,pp395-556,1988
3) 細萱茂実:測定条件を指定した精密度推定の意義.検査と技術 28:81-85,2000
4) 定量検査の精密さ・正確さ評価法標準化WG:臨床化学における定量検査の精密さ・正確さ評価法指針(改訂版).日本臨床検査標準協議会会誌 14(2):3-26,1999
5) ISO 5725:Accuracy (trueness and precision) of measurement methods and results, 1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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