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特集 臨床検査のための情報処理技術の進歩 2章 臨床検査の診断的有用性の評価法とEBLM
2. 検査の有用性の指標とROC分析
著者: 久繁哲徳12
所属機関: 1カナダ医療経済研究所 2欧州WHO健康エビデンス
ページ範囲:P.1335 - P.1340
文献購入ページに移動現代の医療にとって,検査は病気の早期発見から診断,経過観察,さらに治療判定まで欠くことができない1~3).と言うのも,検査により不確実な医療判断を減らすことができるからである.しかし,日常利用されている検査は,果たして患者に害でなく利益をもたらしているのであろうか? 特に医療費の高騰に伴い,有害無益な医療,不適切な医療の利用に対しては,厳しい批判が寄せられている.
検査の適切な利用は古くて新しい問題であり,いまだに解決をみていない.“根拠に基づく検査医学”(evidence-based laboratory medicine;EBLM)は,この問題に対する新たな対応である.EBLHは最新で最善の根拠を把握し,正確な検査の適切な利用を支援する4).その鍵は患者の利益となる検査の選択と利用にある.
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