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特集 臨床検査のための情報処理技術の進歩 2章 臨床検査の診断的有用性の評価法とEBLM
4. メタ・アナリシス:サマリーROC曲線
著者: 石田博1 井上裕二1
所属機関: 1山口大学医学部附属病院医療情報部
ページ範囲:P.1355 - P.1361
文献購入ページに移動診断検査では,その診断特性の優劣を示す指標として感度・特異度,尤度比,ROC曲線などが提示される.この診断特性を施設ごとに得ることは稀であり,その検査についての研究結果から得るのが一般的である.しかし,研究によって示される感度,特異度は程度の差はあれ,異なることが多い.そのため臨床の現場でEBMを実践するには,真の診断特性値はどのようなものか,また,診療の現場で活用するためにはどのような条件があるのかを知ることが重要である.メタ・アナリシスは過去の研究からもたらされた複数の結果を統計的な手法を使って定量的な統合値を求める解析手法であり,システマティックレビュー(systematic review)でサマリーを作成する重要なステップである.
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