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特集 臨床検査のための情報処理技術の進歩 5章 バイオインフォマティックス
1. 遺伝子解析ソフトBioEditとバイオ情報の検索ツール
著者: 渡部省二1
所属機関: 1山口大学医学部保健学科検査技術科学専攻基礎検査学講座
ページ範囲:P.1503 - P.1510
文献購入ページに移動はじめに
1970年代に組換えDNA実験が可能になって以来,遺伝子の研究は爆発的に進展した.遺伝子の配列データは指数関数的に増加し,わずか四半世紀の間にヒトを含む多数の生物の全ゲノム配列が決定されるまでになった.これらの膨大な生物情報を扱う生物情報学Bioinformaticsという新しい分野が生まれた.これらの配列データを検索・解析して何らかの研究を行うためにはコンピューターが不可欠である.これらの配列データを扱うための様々なソフトが開発され,様々なツールがインターネット上にある.本稿ではこれらのインターネット上の遺伝子・蛋白質解析ツールのいくつかを紹介するとともに,自分のパソコンで遺伝子配列を扱うための無料の遺伝子解析ソフトBioEditを紹介する.
1970年代に組換えDNA実験が可能になって以来,遺伝子の研究は爆発的に進展した.遺伝子の配列データは指数関数的に増加し,わずか四半世紀の間にヒトを含む多数の生物の全ゲノム配列が決定されるまでになった.これらの膨大な生物情報を扱う生物情報学Bioinformaticsという新しい分野が生まれた.これらの配列データを検索・解析して何らかの研究を行うためにはコンピューターが不可欠である.これらの配列データを扱うための様々なソフトが開発され,様々なツールがインターネット上にある.本稿ではこれらのインターネット上の遺伝子・蛋白質解析ツールのいくつかを紹介するとともに,自分のパソコンで遺伝子配列を扱うための無料の遺伝子解析ソフトBioEditを紹介する.
参考文献
1) 坊農秀雅:初心者でもわかる! バイオインフォマティクス入門―やさしいUNIX操作から遺伝子・タンパク質解析まで.羊土社,2002
2) 中村保一,石川淳,礒 敦編:バイオデータベースとウェブツールの手とり足とり活用法―今日からできるバイオインフォマティクスはじめの一歩.羊土社,2002
3) 金久実,小川温子,西原祥子:バイオデータベース利用法―検索からバイオインフォマティクスへ.学進出版,2005
4) 金久実(編集):ゲノムネットのデータベース利用法.共立出版,2002
5) 五条堀孝,菅原秀明:DDBJの利用法:配列データの登録・検索・解析,共立出版,2005
6) 菅原秀明編:あなたにも役立つバイオインフォマティクス.共立出版,2002
7) 郷通子,高橋健一編:基礎と実習バイオインフォマティクス,共立出版,2004
8) 高木利久監修:東京大学バイオインフォマティクス集中講義.羊土社,2004
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