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文献詳細

雑誌文献

臨床検査49巻12号

2005年11月発行

文献概要

特集 臨床検査のための情報処理技術の進歩 7章 検査室の経営分析と管理に必要な情報処理技術

2. 経営分析に必要とされる情報処理技術―損益分岐点分析

著者: 渡邊達久1

所属機関: 1株式会社エイアンドティーCFS推進グループ

ページ範囲:P.1597 - P.1601

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はじめに

 2004年『病院会計準則』が改正されたのは,病院経営者からみると大きなできごとであった.それは貸借対照表(Balance Sheet:B/S),損益計算書(Profit and Loss Statements:P/L),キャッシュ・フロー計算書(Cash Flow Statement:C/F)といった財務諸表が改正され,それぞれの医療機関で作成基準が統一されたことで,病院経営の実態がガラス張りになったことである.つまり,企業会計で言うところの財務会計が統一されたのである.しかし,検査室経営という立場から考えると,外部関係者に対して公開する財務会計より,病院内部の経営管理に携わる関係者に対し,経営の意志決定に役立つ情報を提供し,経営に役立てることを目的とした管理会計のほうがより重要であると考える.管理会計は財務分析,損益分岐点分析,予算管理などの手法を通じて展開される.今回はその中でも比較的検査室でも導入のしやすい損益分岐点分析を紹介する.

参考文献

1) 中村彰吾,渡辺明良:実践 病院原価計算.医学書院,2000
2) 井出健二郎:最新病医院会計のすべて.日本医療企画,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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