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文献詳細

雑誌文献

臨床検査49巻3号

2005年03月発行

文献概要

今月の主題 私と臨床検査―先達の軌跡 私と臨床検査

臨床検査の進歩と共に

著者: 黒川一郎1

所属機関: 1札幌医科大学

ページ範囲:P.234 - P.237

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1.はじめに

 私は1964(昭和39)年から1995(平成7)年まで札幌医科大学中央検査部(後に臨床検査医学講座)に勤務した.この間,医学生・道立衛生学院の検査技師学校生徒の教育,臨床血液検査技術の検討,改良の仕事をした.それと共に,1980(昭和55)年から1995(平成7)年まで北海道医師会・日本医師会の活動にも携わった.この間に,印象強く思った事柄について述べたい.

 私が医師になった1950年代半ばは,血液検査を含め臨床検査はすくなくとも大学病院においては,大体受持医によって行われた.しかし1950(昭和25)年度末頃から,全国的に大学病院をはじめ中央検査部が設立し始め,当大学でも1957(昭和32)年に開設され,漸次検査が医師の手を離れるようになった.

参考文献

1) 黒川一郎,後藤尚美,木村寿之,他:東亞自動血球計数機の使用経験(第二報).臨床検査 11:148-151, 1967
2) 黒川一郎,後藤尚美,木村寿之,他:白血球の自動計数条件の検討,稀釈液について.臨床検査 14:291-294, 1970
3) 黒川一郎,木田孝,他:自動血球計数機による栓球計数法の検討―二段稀釈低速遠心法(黒川一郎,他).臨床病理 22:61-64, 1974
4) 黒川一郎,鈴木隆一:PTT測定の反省と再現性改善の試み.血液と脈管 5:34-37, 1975
5) 黒川一郎,田中系子,小林登茂子,他:血色素測定法の検討―Van Kampen法の検討を中心に.臨床検査 14:925-930, 1970
6) 黒川一郎,橋本史子,鈴木五穂,他:ギームザ染色法の一検討.臨床検査 16:81-83, 1972
7) 黒川一郎,他:ChromotropeRR-Giemsa複染色法による血液細胞の核小体染色について.臨床病理 20:485-489, 1972
8) 黒川一郎,成松英明,室谷光三,他:骨髄生検標本のつくりかた.臨床検査 23:1445-1454,1979
9) 黒川一郎:臨床血液検査と医師国家試験.臨床病理 39:159-166, 1991
10) 黒川一郎:日本医師会生涯教育制度としての北海道医師会の集中コース方式による学習成果について.日医雑誌 100:1831-1834, 1988
11) 黒川一郎:論説と話題―医師国家試験はどう変わったか.日医雑誌 103:722-723, 1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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