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文献詳細

雑誌文献

臨床検査49巻4号

2005年04月発行

文献概要

今月の主題 脳脊髄液 症例

低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)

著者: 喜多村孝幸1 寺本明1

所属機関: 1日本医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.431 - P.434

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1.はじめに

 低髄液圧症候群とは,脳神経外科医,神経内科医,麻酔科・ペインクリニック医にとっては,以前から腰椎穿刺後に髄液漏出によって低髄液圧を生じる病態としてよく知られている.一方で最近,外傷後や特発性の髄液漏出によって低髄液圧となったり,時には髄液漏出は認められるが髄液圧は正常であるケースも報告されている.また,低髄液圧症候群は従来知られている以上に極めて多彩な症状を呈したり,再発する両側性慢性硬膜下血腫を引き起こすことも報告されており,その病態はかなり複雑な機序が関与していることが知られてきた.本稿では,その代表例を提示して,その病態の診断と治療に関するポイントを述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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