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文献詳細

雑誌文献

臨床検査49巻7号

2005年07月発行

文献概要

コーヒーブレイク

内科と検査の間

著者: 屋形稔1

所属機関: 1新潟大学

ページ範囲:P.738 - P.738

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 平成16(2004)年の秋に以前在籍していた内科の同窓会で講話を依頼された.数年前から古株が一人指名されて話をすることになったらしい.調べてみるとモーツアルトとか良寛とか野口英世とかそれぞれの愛好している人物の話であった

 私自身はそんなうちこんでいる人物に心当たりがないし再三お断りした.ところが最後に口説きに来た若い医師が断りにくい人物であった.循環専門医で毎年トレッドミルで心電図をチェックしてくれている人である.5か月ほど前に「今年は今までない所見が出ているからカテーテルをやりましょう」といやがる私を3日間検査入院させた.心カテーテルなんて昔から数ある検査の中で最もゾッとしないものであったが,脚からでなく腕からの注入は案外スムースに運びホッとした.それに「心血管系に異常は認められず,心電図は案外アテになりませんでした」なんてご託宣で,気をよくしていた手前喋ることにした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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