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今月の主題 これからの臨床検査技師教育を考える 期待される活動領域と技師教育
医療機器の研究開発から見た臨床検査技師教育
著者: 北口暢哉1
所属機関: 1旭化成メディカル株式会社機能商品事業部技術開発部
ページ範囲:P.879 - P.882
文献購入ページに移動〔SUMMARY〕 体外循環による血液浄化デバイス,とりわけ,白血球除去治療器を例にとって,EBMの流れの中で,明確な作用機序が体外循環除去治療器にも求められるようになったことを述べる.それを踏まえ,医療機器メーカに就職される臨床検査技師の皆様へ望むこととして,細胞機能,骨髄幼若細胞,免疫細胞サブタイプのバランスなどに関する深い知識を挙げる.さらに,疾患とその血液性状に対する知識,および患者様の心を想いいたせる人間性の修得も期待したい.〔臨床検査 49:879-882,2005〕
参考文献
1) 岩元潮,安武幹智,北口暢哉:体外循環用白血球除去フィルター「セルソーバ」.細胞 37(2):26-29, 2005
2) 渡邊守:これからの時代の炎症性腸疾患診療に求められるもの.日本医事新報 4149:33-36, 2003
3) Yamaji K, Yang K, Tsuda H, et al:Fluctuations in the peripheral blood leukocyte and platelet counts in leukocytapheresis in healthy volunteers. Ther Apher 6:402-412, 2002
4) 松尾秀徳,後藤公文,近藤誉之,他:神経疾患に対する白血球系細胞除去療法;選択的に病因となるリンパ球を除去する試み.日本アフェレーシス学会雑誌 24:157-166, 2005
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