文献詳細
文献概要
今月の主題 キャピラリー電気泳動法 巻頭言
期待される「キャピラリー電気泳動法」
著者: 片山善章1
所属機関: 1近畿福祉大学
ページ範囲:P.933 - P.934
文献購入ページに移動臨床化学分析法を試料中の成分を対象にして分類をすると共存分析法と分離分析法となる.共存分析法とは臨床化学分析の大部分を占め,多成分系の中から1つの成分を特異的に分析する方法である.臨床検査の内容から分類をすれば,自動分析装置で分析されている日常検査である.最近はRI法で分析されていた超微量成分が,高感度免疫学的測定法が開発されて,しかも自動化されて簡単に,短時間に分析できるようになり,腫瘍,心筋,感染症マーカーやホルモン検査までが日常検査に分類されるようになってきたことは周知のとおりである.
一方,分離分析はガスクロマトグラフィー(GC),高速液体クロマトグラフィー(HPLC),電気泳動法などで分析する方法であり,GCは歴史的にも古くから利用されてきた分離分析法であるが,試料の前処理が必要であるために方法としては臨床検査の分野では普及しなかった.それに代わるクロマトグラフィーとしてHPLCは,現在ではHbA1cやカテコールアミン測定法として広く普及している.
一方,分離分析はガスクロマトグラフィー(GC),高速液体クロマトグラフィー(HPLC),電気泳動法などで分析する方法であり,GCは歴史的にも古くから利用されてきた分離分析法であるが,試料の前処理が必要であるために方法としては臨床検査の分野では普及しなかった.それに代わるクロマトグラフィーとしてHPLCは,現在ではHbA1cやカテコールアミン測定法として広く普及している.
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