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今月の表紙 染色体検査・3
染色体核型記載法(ISCN 1995)
著者: 別府弘規1
所属機関: 1株式会社エスアールエル遺伝子・染色体解析センター
ページ範囲:P.930 - P.932
文献購入ページに移動 細胞遺伝学における検査結果である染色体核型の記載方法は“International System for Human Cytogenetic Nomenclature”(ISCN)で規定されている.その染色体命名法の基礎はDenver Conference(1960)で作成された,ヒト基本核型の表記にはじまる.その後Paris Conference(1971)で分染法による核型記載法が決定された.Stockholm Conference(1977)では,それまで決まっていた命名法を統一し,名称もISCNとして“ISCN 1978”として発表された.その後,白血病や腫瘍の核型記載法として“ISCN 1991”が発表され,現在広く使われているのは,FISHの記載方法を取り入れた“ISCN 1995”である.
今回は,白血病・腫瘍を対象として実施する染色体検査で,比較的よく目にする染色体異常について,“ISCN 1995”を用いた記載方法を解説する.
今回は,白血病・腫瘍を対象として実施する染色体検査で,比較的よく目にする染色体異常について,“ISCN 1995”を用いた記載方法を解説する.
参考文献
1) 古庄敏行編,吉田廸弘訳:国際規約に基づく染色体核型記載法(ISCN 1995).臨床染色体診断法,金原出版,付録,1996
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