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文献詳細

雑誌文献

臨床検査5巻10号

1961年10月発行

文献概要

グラフ

ピペットとビュレット—測容の二三の工夫

著者: 北村元仕1

所属機関: 1日本専売公社東京病院検査科

ページ範囲:P.612 - P.616

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 溶液を分取する化学用体積計のうち,排出操作を上部で行なうものをピペット,下部で行なうものをビュレットという。生化学検査は微量な化学成分の「量」を正確に測定することが主であるから,その操作の中心は検体や試薬を正確にはかりとることになる。したがって,ピペットやビュレットを使いこなすことは生化学検査の基本である。
 生化学検査では[正確に」溶液をはかりとることが第一に要求されるから,洗浄乾燥もその操作も,すべてこの目的にかなうように行なわれなければならない。「正確に」測容することができないと,これはそのまま測定成績の誤差となり,検査はある場合有害無益とさえなる。生化学検査のむずかしさはいわば測容のむずかしさであるが,いっぽう多数の検体を迅速に処理することを必須条件とする検査室では,正統的な操作法にばかり頼ってもおられない現実がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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