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文献詳細

雑誌文献

臨床検査5巻10号

1961年10月発行

文献概要

展望

臨床検査室の技術員の研究について

著者: 小酒井望1

所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.617 - P.620

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 「臨床検査室の技術員はどんな研究をすべきだろうか」とか,「医師の研究助手をつとめるだけではつまらない。自分の研究がしたい」とか,あるいは「医師と同じような研究をするのはおかしい。技術員には技術員の研究があるはずだ」とか,最近「技術員の研究」をめぐって,技術員からも医師からもいろいろの意見が出されている。
 病院の検査室は研究の場ではない(国立病院の臨床検査室のように研究検査科と呼ばれているところもあるが,この場合も名称はともかく内容は検査室である)。臨床各科の必要とする諸検査を日常検査として,その一定量を毎日行ない,信頼度の高い検査成績を臨床各科に提供する,診療部門に対するサービス部門である。そして臨床検査室に働く技術員には,自己の分担する検査種目に関する知識を広め,技能を練磨し,常に信頼度の高い検査成績が出せるようにすることが要求される。そして技術員にとっては,研究は本務ではない。これが今までの通念であった。もちろん今後ともその本務は変わらないであろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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