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昭和36年度第8回2級臨床病理技術士資格認定試験—模範解答および講評
著者: 高木文一 大黒勇 橋本敬祐 阿南功一 天木一太 村上省三 阿部正和 長尾透 江部充
所属機関:
ページ範囲:P.663 - P.673
文献購入ページに移動第8回臨床病理技術士資格認定試験(2級)は今年も夏の暑い盛りの7月22日〜25日にわたって行なわれた。衛生検査技師法による国家試験が回をかさねつつあるにもかかわらず,本年度の応募者は今までの最高記録をつくり,延べ1,163名に達した(実際に受験した者は1,032名)。
その理由は前回の平福委員長の総評にも述べられているように,国家試験制度におけるいろいろの足らない面あるいは受験資格制度による病院の実際に適合しない点等の他に,既に8年の歴史を経たこの試験に合格して,各職場でその能力を十分にのばしておられる臨床病理技術士諸兄姉の活躍に負うところが大きいと思う次第である。諸外国の例をとってみても,また実際に考えてみても,臨床病理技術士というような実際に技術をもってその業とする方々の資格の認定には,その技術を身につけ,かつ,それらの方々を監督しつつ共に働く者がその資格を認定するというのが当然であり,またその資格をとられた方々が十分に能力があるということは,今までの本試験の実績が,そしてまた本試験を合格された技術士の方々の日常の活動が実証しているといえるであろう。この意味でこの試験が年とともにその水準を高めつつ,かつ応募者が減少しないことは,まことに本試験にたずさわる者として嬉しく感ずる次第である。
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