文献詳細
技術解説
文献概要
1.試験管法はどのようにして生れたか
血球計算の手技の中で,簡単なようであつて実際上問題が多いのは,稀釈液で血液をうすめさらにそれを混和する過程である。通常この過程が,メランジュールというそのための専用の器具を用いておこなわれているのは,周知のことである。
血球計算における試験管法というのは,このメランジユールのかわりに,ごくふつうの試験管を用いる方法にほかならない。私の所属する東大の公衆衛生学教室では,1950年にこの方法をこころみ,現在に至るまで集団検診などで血球計算を実施するばあいは,欠かさずに用いている。
血球計算の手技の中で,簡単なようであつて実際上問題が多いのは,稀釈液で血液をうすめさらにそれを混和する過程である。通常この過程が,メランジュールというそのための専用の器具を用いておこなわれているのは,周知のことである。
血球計算における試験管法というのは,このメランジユールのかわりに,ごくふつうの試験管を用いる方法にほかならない。私の所属する東大の公衆衛生学教室では,1950年にこの方法をこころみ,現在に至るまで集団検診などで血球計算を実施するばあいは,欠かさずに用いている。
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