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文献詳細

雑誌文献

臨床検査5巻3号

1961年03月発行

文献概要

技術解説

血球の見分けかた

著者: 服部絢一1

所属機関: 1九大山岡内科

ページ範囲:P.145 - P.150

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1.いとぐち
 血球の鑑別上の注意という題で何か書くようにとの依頼で,血球にも種類があり,また末梢血と骨髄血で老若さまざまであり,何を対称に選ぶか迷つたが,何を書いてもよいとのことであるから,本回はもつとも手近かな末梢血中の赤血球と白血球に限ることとした。
 塗抹標本上の血球を観察するさい,まず大事なことは上手に作られた塗抹標本上で適当な場所を選ぶことである。血球観察の第1歩は塗抹標本の作り方にあると云つても過言ではない。成書の記載に従い,何回も練習して理想的な標本を作れるよう習熟すべきである。塗抹面の観察部位は,個個の細胞が重ならずに充分伸びきつた部位が適している。うまく引かれた標本では,中央か,または横軸の1/3で穂先きに近いところがその部位に当る。穂先きは押し潰されたようになつて,観察に適しない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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