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研究
血清クレアチニンの微量定量(有機分析第32報)
著者: 百瀬勉1 向井良子1
所属機関: 1九州大学医学部薬学科薬品分析化学教室
ページ範囲:P.451 - P.454
文献購入ページに移動 血清中のクレアチニンを定量するにはピクリン酸とアルカリにより橙赤色を呈するJaffeの反応1)を利用し比色する2)のが普通である。この呈色反応はいわゆる活性メチレンの反応3)と考えられており,クレアチニンがピクリン酸と縮合し,次のようなキノイドイオンができて発色するものとされている4)。
この反応はきわめて鋭敏であつて,肉眼での確認限度は1滴中約0.02γである。クレアチニンはこのほかの活性メチレン試薬たとえば3,5—ジニトロサリチル酸,1,3,5—トリニトロベンゼン,あるいは1,2—ナフトキノン−4—スルホン酸カリウムとアルカリによつても呈色するが,いずれも呈色はピクリン酸よりも弱く,現在のところこれに勝る試薬は発見されていない。
この反応はきわめて鋭敏であつて,肉眼での確認限度は1滴中約0.02γである。クレアチニンはこのほかの活性メチレン試薬たとえば3,5—ジニトロサリチル酸,1,3,5—トリニトロベンゼン,あるいは1,2—ナフトキノン−4—スルホン酸カリウムとアルカリによつても呈色するが,いずれも呈色はピクリン酸よりも弱く,現在のところこれに勝る試薬は発見されていない。
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