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雑誌詳細

文献概要

座談会

血液凝固検査のすすめ方

著者: 安部英1 福武勝博2 山下行子3 樫田良精4 松橋直5 天木一太6

所属機関: 1東大田坂内科 2東医大 3東大病院中央診療部臨床血液検査室 4東大病院中央診療部 5東大 6日大

ページ範囲:P.560 - P.575

 司会(天木)それでは始めさせて頂きます。今日は血液凝固検査のすすめ方という題で,安部先生と福武先生にお話を伺うことになつております。凝固の検査というと,非常に難しいという感じが先ずさきにたちまして,専門家でないとなかなかとつつきにくい。この方面の大家である加藤勝治先生が,あるとき,血液凝固学というものは専門家以外には,ギリシャ語のように難しい,と言われたことがありますがその通りだと思います。しかし凝固の検査というものは,非常に必要なものですし,殊に外科方面で手術する場合などには,出血性素因を知らずに手術して事故を起こしたということも聞いておりますし,それから日本では凝固の異常というものが,割に少ないかと思つておりましたのですけれども,最近はそう重症ではないけれども,かなり日本人にもあるということがいわれておりますし,今後この方面の検査は今よりも遙かに普及して行かなければいけない検査と思いますので,今日は一つできるだけやさしく門外漢にでも分かりますように御説明を頂きたいと思います。

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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