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研究
定量的尿培養法の検討
著者: 井村棲梧1 高杉昌幸2 天児和暢2 吉川和3
所属機関: 1九州大学医学部第三内科 2九州大学細菌学教室 3九州大学生の松原分院
ページ範囲:P.589 - P.594
文献購入ページに移動欧米では近年,剖検例の6〜20%に腎盂腎炎が見られると報告され,臨床的にも尿路の感染症は上気道感染と並んで頻度の高いものであると言われている。従来,尿の細菌学的検査には,カテーテル尿の培養,沈渣の塗抹染色,塗抹培養などが行われてきた。しかし尿道の先端から2〜3cmの間は正常でも細菌が存在すると言われており,外陰部を充分に消毒し,カテーテルで採尿しても細菌の混入は避けられない。そこでこれらの汚染による結果を除外することができて信頼度が高く,簡単に実施できる方法として定量的な尿細菌培養が行われるようになつた。
そこでこの定量的細菌培養について,採尿方法,培養方法について検討を加え,若干の知見を得たので報告する。
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