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文献詳細

雑誌文献

臨床検査50巻1号

2006年01月発行

文献概要

今月の主題 PK/PD解析を指標とした感染症治療 各論

腎不全患者における抗菌薬の体内動態に基づいた感染症治療

著者: 古久保拓1

所属機関: 1仁真会白鷺病院薬剤科

ページ範囲:P.55 - P.62

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現在臨床で用いられている抗菌薬のうち腎排泄型のものは少なくなく,腎機能あるいは血液浄化法に応じた投与設計が必要である.しかし,その投与設計において薬物動態学的あるいは薬動力学的特性を考慮しなければ,効果を引き出すことができないばかりか,副作用のみを出現させることになりかねない.また,腎毒性を有する薬剤では腎機能が残存した腎不全患者には選択しないことも重要な選択肢である.〔臨床検査 50:55-62,2006〕

参考文献

1) 岸本武利監,平田純生編:改訂版 透析患者への投薬ガイドブック.じほう,2003
2) 平田純生:抗菌薬の物性から抗菌スペクトルと分布特性を知る.薬局 56:2159-2168, 2005
3) Fernandez de Gatta MM, Mendez ME, Romano S, et al:Pharmacokinetics of amikacin in intensive care unit patients. J Clin Pharm Ther 21:417-421, 1996
4) 西川翠,平田純生,川口博資,他:透析患者におけるMRSA感染の生命予後に影響する因子の検討.医療薬学 31:695-700, 2005
5) 西川翠,平田純生,和泉智,他:透析患者の血清遊離型テイコプラニン濃度測定に関する基礎的検討.TDM研究 22:302-308, 2005
6) Shroff GR, Herzog CA, Ma JZ, et al:Long-term survival of dialysis patients with bacterial endocarditis in the United States. Am J Kidney Dis 44:1077-1082, 2004
7) 徳島秀次,村川満佐也,大島年照,他:慢性腎不全患者におけるHelicobacter pylori感染による上部消化管病変と治療の実際.消化器の臨床 3:354-359, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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