icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査50巻1号

2006年01月発行

文献概要

今月の主題 PK/PD解析を指標とした感染症治療 話題

抗菌薬の開発におけるPK/PD解析の応用と標準化―1.非臨床試験

著者: 宮崎修一1

所属機関: 1東邦大学医学部微生物・感染症学講座

ページ範囲:P.87 - P.90

文献購入ページに移動
1.はじめに

 抗菌薬の開発において,従来健常人における複数の投与量でのpharmacokinetic(PK)に関する検討成績および小規模な用法・用量と薬効との関係成績を基に,臨床での投与量が設定されてきた.最近,欧米では臨床での用法・用量の設定を目的とした薬効にかかわる非臨床PK/PDパラメータ値の算出,および同系統既存抗菌薬の臨床での用法・用量を基に治験での用法・用量が設定されている1~3).日本においても,この考え方が導入されつつあり,臨床での用法・用量設定のための非臨床試験であるin vitroおよびin vivo試験系から目的に応じて選択し,試行している1,2)

 この臨床での用法・用量設定のための各種試験系の標準化すべき内容について,欧米でのガイダンスを参照しながら日本での現状を概説する.

参考文献

1) 戸塚恭一:投与量と投与方法の設定.臨床医 29:1230-1233, 2003
2) 戸塚恭一:PK/PDの概念を導入した抗菌化学療法.日本内科学会雑誌 92:2187-2191, 2003
3) Jacobs MR:Optimisation of antimicrobial therapy using pharmacokinetic and pharmcodynamic parameters. Clin Microbiol Infect 7:588-596, 2001
4) Craig WA:Basic pharmacodynamics of antibacterials with clinical applications to the use of β-lactams, glycopeptides, and linezolid. Infect Dis Clin N Am 17:479-501, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?