icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査50巻13号

2006年12月発行

文献概要

今月の主題 臨床検査史―国際的な流れとわが国の動向 各論

細胞診検査

著者: 坂本穆彦1

所属機関: 1杏林大学医学部病理学講座

ページ範囲:P.1626 - P.1630

文献購入ページに移動
 細胞診は,組織診とともに病理検査(診断)を構成している.わが国の細胞診の歴史は50年ほどであるが,Papanicolaouにより確立された現代臨床細胞学の流れをくむものの,諸外国とは異なる観点も多く取り入れ独自の発達・展開をとげてきた.国際化,標準化が叫ばれる今日,これらのわが国の独自面をそのまま続けてゆくべきか否かの岐路に立たされている.わが国の患者にとって何が最善かという視点からの吟味が要請されている.〔臨床検査 50:1626-1630,2006〕

参考文献

 1) 伊藤政男,井村裕夫,高久史磨:医学書院 医学大事典,医学書院,2003
 2) National Cancer Institute Workshop:The 1988 Bethesda System for reporting cervical/vaginal cytologic diagnosis. JAMA 262:931-934, 1989
 3) The 2001 Bethesda System:Terminology for reporting results of cervical cytology. JAMA 287:2114-2118, 2002
 4) 坂本穆彦:PA[病理検査士(仮称)]制度を考える.病理技術 68:89-91, 2005
 5) 小川鼎三:医学の歴史,中央公論社,1964
 6) 日本臨床細胞学会:細胞診用語解説集,医学書院,1996
 7) 梶田昭:医学の歴史,講談社,2003
 8) 坂本穆彦:細胞診を学ぶ人のために,第4版,医学書院,2006
 9) 坂本穆彦:標準病理学,第3版,医学書院,2006
 10) Koss LG:Koss Diagnostic Cytology and its Histopathologic Bases. 5th ed, Lippincott Williams&Wilkins, Philadelphia, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?