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今月の主題 臨床検査史―国際的な流れとわが国の動向 各論
細胞診検査
著者: 坂本穆彦1
所属機関: 1杏林大学医学部病理学講座
ページ範囲:P.1626 - P.1630
文献購入ページに移動 細胞診は,組織診とともに病理検査(診断)を構成している.わが国の細胞診の歴史は50年ほどであるが,Papanicolaouにより確立された現代臨床細胞学の流れをくむものの,諸外国とは異なる観点も多く取り入れ独自の発達・展開をとげてきた.国際化,標準化が叫ばれる今日,これらのわが国の独自面をそのまま続けてゆくべきか否かの岐路に立たされている.わが国の患者にとって何が最善かという視点からの吟味が要請されている.〔臨床検査 50:1626-1630,2006〕
参考文献
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