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文献詳細

雑誌文献

臨床検査50巻13号

2006年12月発行

文献概要

今月の主題 臨床検査史―国際的な流れとわが国の動向 各論

感染症検査

著者: 村瀬光春1

所属機関: 1愛媛大学医学部附属病院診療支援部

ページ範囲:P.1631 - P.1636

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 感染症検査法の大きな流れについて,背景となっている病原体の発見から,塗抹検査,培養検査,同定検査,薬剤感受性検査の分野に分けて世界レベルと日本の動向を述べた.いずれの検査においても用手法から半自動,全自動へと変化してきたことが伺えた.しかし20世紀までの技術は,パスツールやコッホの時代とあまり変わりのない方法を基本としてきた.21世紀のこれからは,分子生物学や遺伝子レベルでの検査が汎用されると期待する.そのことにより感染症診断と治療に役立つことができれば感染症検査の意義は大きくなると確信する.〔臨床検査 50:1631-1636,2006〕

参考文献

 1) レイモンドW. ベック:微生物学の歴史I(嶋田甚五郎,中島秀喜監訳),朝倉書店,2004
 2) レイモンドW. ベック:微生物学の歴史II(嶋田甚五郎,中島秀喜監訳),朝倉書店,2004
 3) William B:細菌学の歴史(天児和暢訳),医学書院,2005
 4) 相川正道,永倉貢一:現代の感染症,岩波新書,1997
 5) 西岡光夫:新しい染色法.衛生検査 31:943-948, 1981
 6) 山中喜代治:グラム染色Bartholomew&Mittwerを試そう.日本臨床微生物学雑誌 3:21-26, 1993
 7) Bartholomew JW, Mittwer T:The Gram stain. Bacteriol Rev 16:1-29, 1952
 8) Buchanan RE, Gibbons NE:Bergey's Manual of Determinative Bacteriology 8th, Williams&Wilkins, Baltimore, 1974
 9) Krieg NR, Holt JG:Bergy's Manual of Systematic Bacteriology, Williams&Wilkins, Baltimore, 1984
 10) 日本臨床衛生検査技師会:平成17年度日臨技臨床検査精度管理調査報告書,2005
 11) 山中喜代治:ミニテックによるブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌の同定-Y・Yシステムについて.臨床と細菌 7:232-242, 1980
 12) 片岡陳正:1.関連学会のあゆみ 14) 日本化学療法学会,我が国の臨床検査の歴史,エスアールエル,pp278-283,2000
 13) CLINICAL LABORATORY編集委員会編:検査法の変遷,診療新社,1981
 14) 臨床検査小史編集委員会:臨床検査小史,日本臨床衛生検査技師会,1988

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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