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文献詳細

雑誌文献

臨床検査50巻13号

2006年12月発行

文献概要

今月の主題 臨床検査史―国際的な流れとわが国の動向 各論

生化学検査―臨床酵素学

著者: 高木康1

所属機関: 1昭和大学医学部医学教育推進室

ページ範囲:P.1637 - P.1642

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 臨床酵素学は,20世紀初頭の膵疾患におけるアミラーゼ活性測定に始まり,精度良い測定法の確立とともに,ホスファターゼ,トランスアミナーゼ,LDH,CK,γ-GTなどの臨床的意義が確立した.アイソザイム分析も電気泳動法の進歩とともに検査法とし確立され,さらに免疫学的方法によるアイソザイム蛋白量測定も可能となった.酵素アノマリーには酵素結合免疫グロブリンと遺伝的変異があり,日本人研究者がリードしている.〔臨床検査 50:1637-1642,2006〕

参考文献

1) Abderhalden R:Clinical enzymology-Enzymes in pathogenesis, diagnosis, and therapy-D. Van Nostrand Company Inc, Princeton, New Jersey, Toronto, London, New York, 1961
2) 臨床検査としての酵素測定法.臨床病理(特集)第29号,1977
3) 臨床検査としての酵素測定法とその意義.臨床病理(特集)第55号,1983
4) 酵素結合免疫グロブリンの検出と病態.臨床病理(特集)第60号,1984
5) 寺畑喜朔:日本の臨床検査史-その起源と発達.臨床病理 76:1-318, 1988
6) 高木康,鵜澤龍一,五味邦英:クレアチンキナーゼ.臨床検査 32:1309-1315, 1988
7) 濱崎直孝,高木康:最新酵素・アイソザイム検査-測定法とその臨床的意義.臨床病理レビュー 116:1-6, 2001
8) 日本臨床化学会:勧告法総編集2004年版.臨床化学(Supp)33,2004
9) 高木康,佐藤和夫,五味邦英:イムノアッセイによる血清酵素・アイソザイム検査.Modern Media 36:511-516, 1990
10) 高木康:アイソザイム分析の現状と将来.日本臨牀 53:156, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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