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文献詳細

雑誌文献

臨床検査50巻13号

2006年12月発行

文献概要

今月の主題 臨床検査史―国際的な流れとわが国の動向 各論

生化学検査―臨床用分析装置の自動化

著者: 保田和雄1 三巻弘2 今井恭子3

所属機関: 1元(株)日立製作所 2(株)日立製作所 パーソナル・ヘルスケアベンチャーカンパニー 3(株)日立ハイテクノロジーズ ナノテクノロジー製品事業本部研究開発本部バイオメディカルセンター

ページ範囲:P.1643 - P.1646

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 1955年頃に多くの分析機器が誕生した.その1つにSkeggs LTの発明したsegmented flowの自動分析装置があった.これの誕生によって臨床化学分析の状況が一変した.しかし,この方法は用手法を基礎にしていたので,反応速度法などの新しい分析法に対処できなかった.日本は機器分析の観点から次世代の自動分析装置を開発し,臨床化学の質的向上をはかった.さらに全血をsample originとする全自動化を進め,日本が全世界に貢献した.〔臨床検査 50:1643-1646,2006〕

参考文献

 1) Skeggs LT:Apparatus for Analyzing Liquids which contain a Crystalloid Substance and a Non-Crystalloid Substance. 英国特許 774, 711, Sept. 13, 1954
 2) Anderson NG:Analytical technigues for cell fractions. XII. A multiple-cuvet rotor for a new microanalytical system. Anal Biochem 28:545-562, 1969
 3) 小野直也,橋本汎,保田和雄,他:分析装置.日本特許 635, 292 June 17, 1971
 4) 保田和雄,吉田霞:多項目自動分析装置.日本特許 1,085,595 June 9, 1980
 5) Stefanac Z, Simon W:Ion specific electrochemical behavior of macrotetrolides in membranes. J Microchem 12:125, 1967
 6) Saito M, Kuwa K, Yasuda K:Standardization, in Japan, for concentration measurement of Na, K and Cl in serum with ISEs, Methodology and Clinical Application of ISEs, IFCC workshop, Graz 1986
 7) 佐々木匡秀,小倉克己,片岡浩己,他:ベルトラインシステムの開発と応用.臨床病理 30:341, 1982

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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