icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査50巻13号

2006年12月発行

文献概要

今月の主題 臨床検査史―国際的な流れとわが国の動向 各論

神経機能検査

著者: 石山陽事1

所属機関: 1杏林大学保健学部臨床生理学・医用応用工学研究室

ページ範囲:P.1695 - P.1700

文献購入ページに移動
 1924年にHans Bergerによって初めてヒトの脳波が記録されたが,わが国では真空管式脳波計や筋電計による神経機能検査が行われるようになったのは戦後である.1960年代には加算コンピュータを内蔵したデジタル脳波計や筋電計が市販され,大脳誘発電位(EPs)や末梢神経伝導速度検査が普及した.1990年代にはペーパレス脳波計が開発され,その後磁気刺激装置による中枢運動伝導時間(CMCT)の検査や脳磁図(MEG)検査,赤外線光トポグラム(NIRS)検査などが普及している.〔臨床検査50:1695-1700,2006〕

参考文献

 1) 石山陽事:ディジタル脳波計(ペーパレス脳波計)の現状と将来.脳波と筋電図 25:303-313, 1997
 2) 日本臨床神経生理学会,ペーパレス脳波計検討委員会:ペーパレス脳波計の性能と使用基準2000.臨床神経生理学 28:270-276, 2000
 3) Nuwer MR, Comi G, Emerson R, et al:IFCN satadards for digital recording of clinical EEG. Electroencepharogr Clin Neurophysiol 106:259-261, 1998
 4) 石山陽事:脳波信号と雑音,モノグラフ「臨床脳波を基礎から学ぶ人のために」No.3.臨床神経生理学 33:567-577, 2005
 5) 上野照剛,松岡成明:徐波を示す異常脳波の抽出とその表示法.医用電子と生体工学 14:118-124, 1976
 6) Duffy FH, Bartel PH, Burchfiel JL:Significance probability mapping;an aid in the topographic analysis of brain electrical activity. Electroencephalogr Clin Neurophysiol 51:455-462, 1981
 7) 園生雅弘:針筋電図3&4.神経筋電気診断の実際(園生雅弘,馬場正之編),星和書店,pp85-102, 2004
 8) 渡辺英寿:NIRS/fMRI/SPECT/MEの相補的関係.臨床脳波 43:9-16, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?