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文献概要
今月の主題 臨床検査史―国際的な流れとわが国の動向 各論
神経機能検査
著者: 石山陽事1
所属機関: 1杏林大学保健学部臨床生理学・医用応用工学研究室
ページ範囲:P.1695 - P.1700
文献購入ページに移動 1924年にHans Bergerによって初めてヒトの脳波が記録されたが,わが国では真空管式脳波計や筋電計による神経機能検査が行われるようになったのは戦後である.1960年代には加算コンピュータを内蔵したデジタル脳波計や筋電計が市販され,大脳誘発電位(EPs)や末梢神経伝導速度検査が普及した.1990年代にはペーパレス脳波計が開発され,その後磁気刺激装置による中枢運動伝導時間(CMCT)の検査や脳磁図(MEG)検査,赤外線光トポグラム(NIRS)検査などが普及している.〔臨床検査50:1695-1700,2006〕
参考文献
1) 石山陽事:ディジタル脳波計(ペーパレス脳波計)の現状と将来.脳波と筋電図 25:303-313, 1997
2) 日本臨床神経生理学会,ペーパレス脳波計検討委員会:ペーパレス脳波計の性能と使用基準2000.臨床神経生理学 28:270-276, 2000
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4) 石山陽事:脳波信号と雑音,モノグラフ「臨床脳波を基礎から学ぶ人のために」No.3.臨床神経生理学 33:567-577, 2005
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