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文献詳細

雑誌文献

臨床検査50巻13号

2006年12月発行

文献概要

今月の表紙 細胞診:感染と細胞所見・12

サイトメガロウイルス:cytomegalovirus

著者: 籏ひろみ1 海野みちる2 坂本穆彦2

所属機関: 1杏林大学病院病院病理部 2杏林大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.1602 - P.1604

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 1990年に死産児の組織に核内封入体をもつ巨大な細胞「ふくろうの目:owl's eye cell」がみつかり,アメーバと考えられていた.しかし,帯状疱疹の封入体とも類似してることなどからウイルス説が浮上した.

 1956年ウイルス分離に成功し,研究者の1人であるWeller THにより,感染細胞が巨大化するという意味(cyto:細胞,megalo:巨大な)で,cytomegalovirus(CMV)と命名された1).

参考文献

1) 栄鶴義人,南嶋洋一:サイトメガロウイルス感染症.ウイルス感染症との戦い(茂田士郎,満屋裕明編),医薬ジャーナル社,pp222-225, 2000
2) 南嶋洋一:CMV感染症の基礎知識.臓器移植におけるサイトメガロウイルス感染症(高橋公太編),日本医学館,pp1-18, 1997
3) 本田順一,大泉耕太郎:診療科別にみたウイルス感染症(呼吸器),ウイルス学からみた医療の安全性(栗村敬編),メディカルレビュー社,pp90-95, 2002
4) 時松一成,那須勝:サイトメガロウイルス感染症.新臨床内科学第8版Ⅲ(高久史麿,尾形悦郎,黒川清,他監修),医学書院,pp1786-1788, 2002
5) 時松一成:サイトメガロウイルス感染症.感染症診療ハンドブック(那須勝編著),中外医学社,pp235-236, 2001
6) 堤寛:感染症病理アトラス,文光堂,pp162-165, 2000
7) 谷田憲俊:感染症学改訂第3版,診断と治療社,pp58-61, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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