文献詳細
文献概要
今月の主題 採血 総論
小児採血の特殊性
著者: 岩田敏1
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構東京医療センター教育研修/小児科
ページ範囲:P.267 - P.270
文献購入ページに移動小児採血の特殊性として,①自制が効かないため,検体採取に協力が得られない点,②静脈採血に使用する肘静脈が細くて見えにくい点,③循環血液量が成人に較べはるかに少ないため採血量を少なくする必要がある点,④採血のような苦痛を伴う検査は必要最小限の回数にとどめなくてはならない点,⑤採血の際にいたずらに恐怖感を与えないようにする必要がある点,などが挙げられる.小児の採血に当たっては,抑制・固定をきちんと行ったうえで,採血部位の選定,苦痛・恐怖感の軽減に配慮することが重要である.〔臨床検査 50:267-270,2006〕
参考文献
1) 柳川幸重:プライマリーケアにおける小児の採血.臨床医 30(増刊):1278-1280, 2004
2) 鈴木保志朗:基本的な検査手技採血法.小児科研修医ノート(柳沢正義監修),診断と治療社,pp452-454, 1999
3) 橋都浩平:小児の採血法.Medical Practice 18(臨時増刊):329-332, 2001
掲載誌情報