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文献詳細

雑誌文献

臨床検査50巻3号

2006年03月発行

文献概要

今月の主題 採血 合併症・事故

症例―採血後に起きた皮下腫瘤の一例

著者: 藤田浩1 山城三千代2 千葉正志2

所属機関: 1東京都立墨東病院輸血科 2東京都立墨東病院検査科

ページ範囲:P.308 - P.309

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【目的】 採血合併症には,神経損傷,皮下出血(血腫),血管迷走神経反応等がある.今回,採血後動脈穿刺後の血腫(仮性動脈瘤)が疑われ,除外診断にてリンパ管損傷と診断し得た稀な事例を経験したので報告する.

【症例報告】

症例:68歳,女性

主訴:皮下腫瘤

現病歴:関節リウマチにて当院リウマチ膠原病科にフォローアップ中の症例.平成17年3月22日,定期的な採血検査のため,中央採血室にて採血を実施した.右尺側正中皮静脈から穿刺し,採血は何事もなく完了した.採血当日は採血部位の異常等認められなかった.採血翌日夜に採血部位に腫瘤があるのに気付き,2日後採血後皮下腫瘤にて中央採血室を訪れた.

参考文献

1) Porcellini M, Iandoli R, Spinetti F, et al:Lymphoceles complicating arterial reconstructions of the lower limbs:outpatient conservative management. J Cardiovasc Surg 43:217-221, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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