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シリーズ最新医学講座・Ⅱ 耐性菌の基礎と臨床・2 主として院内感染で問題となる耐性菌・1
ブドウ球菌(臨床編)
著者: 青木泰子1
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構東京医療センター内科
ページ範囲:P.332 - P.334
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病院感染で問題となるブドウ球菌としてはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)のほか,コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)があげられる.CNSの中にはバンコマイシン耐性を示す株もあり,血管カテーテル感染,人工弁,人工関節の感染など,異物を介する感染が起こりやすい.しかし,病院感染の起因菌として問題になりやすく,対策を必要とされるのはMRSAが大部分であり,本稿ではMRSAについての対策を述べる.
病院感染で問題となるブドウ球菌としてはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)のほか,コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)があげられる.CNSの中にはバンコマイシン耐性を示す株もあり,血管カテーテル感染,人工弁,人工関節の感染など,異物を介する感染が起こりやすい.しかし,病院感染の起因菌として問題になりやすく,対策を必要とされるのはMRSAが大部分であり,本稿ではMRSAについての対策を述べる.
参考文献
1) 青木泰子:MRSA感染症の特徴と治療.臨床病理レビュー 111:117-124, 2000
2) Fekety R:Vancomycin, Teicoplanin, and the Streptogramines:Quinupristin and Dalfopristin. Principles and practice of infectious diseases. Churchill Livingstone, Philadelphia pp382-392, 2000
3) Reese RE, Betts RF:Principles of antibiotic use. A practical approach to infectious diseases (Reese Re, Betts RF, eds), Little Brown and Company, Boston, pp1059-1097, 1996
4) Center for Disease Control and Prevention:Recommendation for preventing the spread of vancomycin resistance. MMWR 44 (RR-12), 1995
5) Aoki Y:Bactericidal activity of arbekacin against methicillin-resistant Staphylococcus aureus/ Comparison with that of vancomycin. Jap J Antibiotics 47:640-646, 1994
6) 野々山勝人,井田孝志,長曽部紀子,他:パルスフィールド電気泳動によるarbekacin耐性MRSAの疫学的検討.Jpn J Antibiotics 47:627-633, 1994
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