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今月の主題 検査室におけるインシデント・アクシデント 総論
臨床検査に関係する諸法規と医療事故
著者: 三村邦裕12
所属機関: 1有限責任中間法人日本臨床検査学教育協議会 2千葉科学大学危機管理学部
ページ範囲:P.387 - P.394
文献購入ページに移動臨床検査技師の業務は医療の進歩とともに高度化し,より専門性が高くなってきた.次第に職種も確立し,そして地位も向上して社会にも認められる医療従事者となった.それに伴い業務に関する責任も自らが負わなければならない時代となった.臨床検査技師は膨大な検体と検査情報に囲まれ,医療過誤,インシデントに遭遇することが日常茶飯事の職種である.本稿では臨床検査に関係する諸法規を解説し,医療事故にかかわる実例を紹介することで,今後の臨床検査における過誤が少しでも少なくなることを期待して執筆した.〔臨床検査 50:387-394,2006〕
参考文献
1) 饗場忠男:医療事故の焦点,日本医事新報社,1987
2) 高橋正春:医療行為と法律,医歯薬出版,1980
3) 佐藤乙一:関係法規(医療過誤),医歯薬出版,2005
4) 高田利廣:事例別 医事法Q&A,日本医事新報社,2004
5) 佐藤乙一:医療過誤と責任追及の態様.臨床検査要覧,科学新聞社,年代不詳
6) 臨床検査過誤研究班(国立病院):医療機関における臨床検査過誤と実態把握とその予防,1989
7) 厚臨協九州支部:臨床検査過誤実態調査,1998
8) 新座博明:医療過誤に関する新聞報道集,エムテー法務研究所,2005
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