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文献詳細

雑誌文献

臨床検査50巻4号

2006年04月発行

文献概要

今月の主題 検査室におけるインシデント・アクシデント 各論

輸血検査におけるインシデント・アクシデント

著者: 曽根伸治1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院輸血部

ページ範囲:P.405 - P.415

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近年,血液新法の施行や各種指針の改訂で,輸血検査,輸血用血液の供給などの輸血療法の実施に関して,一定の基準が設けられてきた.輸血では,患者からの採血,検査,血液の依頼・保管・供給,照合,輸血の実施および記録などのすべての行為や輸血に関する知識などに誤りがあると重大な医療過誤を招くことがある.そのため,検査の自動化,輸血オーダリング・システムの導入,コンピュータクロスマッチ,輸血手順書の配布,リストバンド装着や携帯端末システムでの照合確認,輸血の記録保管などの対策が実施されている.〔臨床検査 50:405-415,2006〕

参考文献

1) 厚生労働省:「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」.血液製剤の使用にあたって,第3版,pp78-93, 2005
2) 厚生労働省:「輸血療法の実施に関する指針」.血液製剤の使用にあたって,第3版,pp2-22, 2005
3) 厚生労働省:「血液製剤の使用指針」.血液製剤の使用にあたって,第3版,pp24-76, 2005
4) 柴田洋一,稲葉頌一,内川誠,他:ABO不適合輸血実態調査の結果報告.日本輸血学会雑誌 46:545-564, 2000
5) 日本臨床衛生検査技師会:輸血検査の実際,pp15-18, 2002
6) 布施一郎:新しい輸血検査マイクロチューブカラム法.別冊医学のあゆみ,輸血の現状と課題:114-119, 2002
7) 西野主眞:固相法における輸血検査の現状.別冊医学のあゆみ,輸血の現状と課題:120-124, 2002
8) 曽根伸治,渡邉奈緒美:3.輸血検査法の比較および標準化.臨床病理レビュー特集124号「臨床検査Yearbook2003-免疫血清検査の最新情報と輸血過誤防止および輸血の最新情報」:114-120, 2003
9) 曽根伸治:医療機関における血液製剤の管理体制.月刊薬事 41:255-260, 1999
10) 髙橋雅彦:輸血副作用の基礎知識.薬局 55:54-62, 2004
11) 曽根伸治:自己血輸血の基礎知識.薬局 55:41-48, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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