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文献詳細

雑誌文献

臨床検査50巻4号

2006年04月発行

文献概要

今月の主題 検査室におけるインシデント・アクシデント 各論

微生物検査室におけるインシデント・アクシデント対策

著者: 西功1 豊川真弘1 浅利誠志2

所属機関: 1大阪大学医学部附属病院臨床検査部 2大阪大学医学部附属病院感染制御部

ページ範囲:P.417 - P.424

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微生物検査室では,結核患者,腸管感染症患者および輸入真菌症患者の検体など感染リスクの極めて高い病原微生物を扱うため,常に標準予防策の概念を念頭に置き各検査工程に適した業務感染防止に各自が努めなければならない.また,業務中の不注意や未熟な手技・知識による起因菌の見逃し,誤報告などにより患者に不利益が生じないよう,常に正しい知識と技術の習得を心がけ,新たな耐性菌感染症や新興・再興感染症などに対応する必要がある.〔臨床検査 50:417-424,2006〕

参考文献

1) 升田隆雄,五十嵐豊治:臨床検査室におけるバイオハザード-本邦における統計的考察.感染症学雑誌 65:209-215, 1991
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3) CDC:Guideline for Infection Control in Healthcare Personnel, 1998. Infect Control Hosp Epidemiol 19:407-463, 1998
4) 結核の統計2005,財団法人結核予防会,2005
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6) CDC:CDC guidelines for tuberculosis control in health care facilities. MMWR 43:1-13, 1994
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14) 浅利誠志:これからの検査室への提言-微生物検査室から感染制御検査室へ.Med Technol 29:43-45, 2001
15) Forbes BA, Sahm DF, Weissfelf AS:Diagnostic Microbiology 10th, Mosby Inc, St. Louis, 1998
16) Gilbert DN, Moellering RC, Eliopoulos GM, et al:サンフォード感染症治療ガイド2005,ライフサイエンス出版

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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