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文献概要
今月の主題 検査室におけるインシデント・アクシデント 話題
個人情報保護と臨床検査技師
著者: 永井正樹12
所属機関: 1㈳日本臨床衛生検査技師会 2下越総合健康開発センター臨床検査課
ページ範囲:P.449 - P.454
文献購入ページに移動今や高度情報化社会の進展に伴い,時間や場所を問わず世界規模で情報の検索や交換が行えるようになったが,そこにはリスクが存在する.ネットワークからの不正侵入による機密情報や個人情報の漏えい,不正取引などの犯罪を生むことがある.一般に個人情報漏えい事件の特徴は,大量の情報が流出することであり,漏えいされた情報によるプライバシー侵害などの被害が拡大することにある.
そこで,個人情報を保護するための仕組みづくりが必要とされ,「個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法,以下「法」という)」,「行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律(行政機関個人情報保護法)」および「独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律(独立行政法人等個人情報保護法)」が施行されるに至り,責任と権限,個人情報の収集・利用・管理方法,教育,監査の徹底などを明確にすることが求められ,違反した場合は,主務大臣による中止勧告・命令など(法第34条)が,さらに従わない場合には罰則規定も盛り込まれた(法第56条).
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