臨床検査50巻8号

2006年08月発行

今月の主題 皮膚科と臨床検査 各論

光線検査

著者： 段野貴一郎¹

所属機関： ¹滋賀医科大学医学部皮膚科

ページ範囲：P.885 - P.888

　光線検査は光線過敏症の診断を目的に行われる．光過敏性の確認，重症度の評価，原因波長の決定には光照射試験を，原因物質の同定には光貼付試験または光内服試験を行う．中波長紫外線，長波長紫外線，可視光領域の人工光源を患者皮膚に照射することによって，過敏または異常な皮膚反応が起こるかどうかを観察する．〔臨床検査　50：885-888，2006〕

参考文献

１) 段野貴一郎：光線検査．Monthly Book Derma　41：34-40, 2000

２) 上田正登，佐藤吉昭：光線テスト，光源の選択と照射テスト．光線過敏症改訂第3版(佐藤吉昭監修)，金原出版，pp237-248, 2002

３) 段野貴一郎：光線過敏試験．最新皮膚科学大系第1巻(皮膚科診断学)(玉置邦彦総編集)，中山書店，pp179-189, 2003