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抗癌剤の取り扱いについて
著者: 遠藤一司1
所属機関: 1国立がんセンター東病院薬剤部
ページ範囲:P.932 - P.933
文献購入ページに移動1.抗癌剤について
抗癌剤の起源は,第2次大戦中にドイツ軍のイペリットガスを積んだ船が沈没し,そのときの乗員に重大な白血球減少がみられたことから,抗癌剤の開発が始まったといわれている.そのことから,DNAをアルキル化するマスタードガスがホジキン病やリンパ腫に効果があると考え,ナイトロジェンマスタードが癌の治療に用いられるようになった.その後,様々な抗癌剤が開発されてきた.
従来の抗癌剤は元来すべての細胞に細胞毒性(cytotoxic)をもっていたが,最近は癌のみを標的にする抗癌剤が開発されるようになってきている.しかし,現在でも多くの抗癌剤が細胞毒性をもっている.したがって,抗癌剤を取り扱う者は十分に注意する必要がある.
抗癌剤の起源は,第2次大戦中にドイツ軍のイペリットガスを積んだ船が沈没し,そのときの乗員に重大な白血球減少がみられたことから,抗癌剤の開発が始まったといわれている.そのことから,DNAをアルキル化するマスタードガスがホジキン病やリンパ腫に効果があると考え,ナイトロジェンマスタードが癌の治療に用いられるようになった.その後,様々な抗癌剤が開発されてきた.
従来の抗癌剤は元来すべての細胞に細胞毒性(cytotoxic)をもっていたが,最近は癌のみを標的にする抗癌剤が開発されるようになってきている.しかし,現在でも多くの抗癌剤が細胞毒性をもっている.したがって,抗癌剤を取り扱う者は十分に注意する必要がある.
参考文献
1) 日本病院薬剤師会:抗がん剤調製マニュアル,じほう,2005
2) 冨岡公子,熊谷信二:抗がん剤を取り扱う医療従事者の健康リスク.産衛誌 47:195-203, 2005
3) 古川洋,松山賢治:外来がん化学療法Q&A,じほう,2005
4) 足利幸乃:抗がん剤を取り扱うにあたって.月刊ナーシング 23:77-81, 2003
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