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文献詳細

雑誌文献

臨床検査50巻8号

2006年08月発行

文献概要

今月の表紙 細胞診:感染と細胞所見・8

クリプトコッカス

著者: 坂本憲彦1 海野みちる1 坂本穆彦2

所属機関: 1杏林大学医学部付属病院 病院病理部 2杏林大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.830 - P.832

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 クリプトコッカス症(cryptococcosis)は,酵母状真菌であるCryptococcus neoformans(Cr. neoformans)の感染により発症する深在性真菌症である.

 Cr. neoformansはCr. neofomans var. neoformansとCr. neoformans var. gattiiの2種類が知られている.クリプトコッカス症の原因菌はCr. neofomans var. neoformansが大多数を占め,この菌は土壌中や鳩などの鳥類の糞便中に生息する.Cr. neoformans var. gattiiは熱帯・亜熱帯のユーカリ樹Eucalyptus camaldulensisの葉に生息する1,3)

参考文献

1) 山口英世:病原真菌と真菌症,南山堂,pp163-169, 2005
2) 伊藤誠,発地雅夫:クリプトコッカス症の病理.病理と臨床 9:1288-1295, 1991
3) 前崎繁文,河野茂:クリプトコッカス症.真菌症のすべて(伊藤章編),医薬ジャーナル社,pp141-151, 1997
4) 河野茂,掛屋弘:クリプトコッカス症.深在性真菌症臨床診断マニュアル(河野茂編),メディカルレビュー社,pp177-187, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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