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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査51巻10号

2007年10月発行

雑誌目次

今月の主題 白血球

巻頭言

白血球―その生体防御と疾患へのかかわり

中村 三千男

pp.1029-1030

 「白血球」の範疇に入る細胞は,好中球などの食細胞に限らない.この特集では,まず生体防御における白血球の時間・場所にわたる動きをケモカインのダイナミズムから鳥瞰し,食細胞の役割を位置づけた.自然免疫の観点から主に食細胞に焦点を絞ったが,新たに注目されてきたNKT細胞(natural killer T cell)にも触れている.

 本特集で取り上げた内容の生体防御における位置づけを表1にイタリックで示した.細菌やウイルスなどの寄生体の侵入が宿主にとって初体験であると,宿主はその自然免疫系で対処する.侵入直後から働く細胞は,そこに局在するマクロファージやたまたま遊走してきた好中球などに貪食される.ただ,効率よい貪食には,レクチン経路や第2経路などの補体系で寄生体がオプソニン化されないといけない.このシステムでの殺菌は秒~分のオーダーである.侵入直後から働く殺菌性液体成分としては,食胞内や,局所で構成的に作られ分泌されている抗菌ペプチド(例:デフェンシン)・抗菌酵素(例:リゾチーム)がある.局所におけるTLR(Toll-like receptor)を介したケモカイン・サイトカインによる自然免疫系細胞の活性化は時間~日のオーダーで成される.これら一連の機構が少なくとも初感染5日までは必須である.直径1μmのブドウ球菌が何の束縛もなく1個感染して1時間ごとに分裂できると仮定すると,5.33日でほぼ月と同じ体積を占める計算になる〔4π÷3×(0.5×10-9)3×224×5.33km3〕.白血球のかかわる自然免疫系がいかに重要であるかを改めて思い知らされる.これらの抗菌系は,獲得免疫系でも重要なエフェクターシステムとなっている.

総説

生体防御反応におけるケモカインによる白血球サブセットの華麗な動的制御

松島 綱治

pp.1031-1036

 生体防御反応としての炎症・免疫反応において特異的白血球の組織浸潤は必須である.その特異性を規定する分子群がケモカインである.また,この数年,炎症と免疫応答が概念的にも一体の現象としてとらえられるようになってきた.本稿では,炎症・免疫応答のダイナミズム,場の形成についてケモカインを中心に最近の情報も加えて概説する.

抗菌ペプチドとその作用メカニズム

長岡 功 , Niyonsaba François

pp.1037-1045

 デフェンシン(defensin)やcathelicidinなどのペプチドは,はじめ抗菌作用をもつ物質として見いだされたことから自然免疫にかかわる分子として注目されてきた.しかし,その後の研究によって,これらのペプチドが獲得免疫にも関与する可能性が示唆され,今では自然免疫と獲得免疫の橋渡しをする生体防御分子として考えられている.さらに,それらの抗菌作用に着目して,ペプチド誘導体の感染症に対する効果が臨床的に評価されはじめている.

寄生虫疾患と好酸球・好塩基球

丸山 治彦

pp.1047-1052

 蠕虫性疾患で末梢血中の好酸球が増多することはよく知られているが,好酸球が寄生虫を破壊するのにどれほど貢献しているのかは,特に臨床症例の場合はっきりしていない.イヌ回虫症などでは,感染数が少なければ自然治癒することもあり,ある程度有効であろうと推測できる.対して肺吸虫症では,薬剤で治療しない限り治らない.好塩基球の寄生虫感染における役割は長く不明であったが,サイトカインの産生源としての重要性が認識されつつある.

マクロファージの殺菌機能

野村 卓正 , 光山 正雄

pp.1053-1058

 マクロファージは,発達した異物貪食作用と細胞内処理能によって,最も原始的な海綿動物から高等な哺乳類にわたるすべての多細胞生物の生体防御に必須の細胞である.より複雑な免疫系を獲得した哺乳類のマクロファージは,食作用に加えて多彩な機能を発揮するが,その根幹に食作用による異物排除があることに変わりはない.本稿では,感染防御における役割を中心にマクロファージの有する普遍的な殺菌機構について概説する.

慢性肉芽腫症―基礎と臨床

布井 博幸

pp.1059-1065

 慢性肉芽腫症(chronic granulomatous disease;CGD)患者の診断をこれまで行ってきた経験から,診断の際の好中球分離法,活性酸素産生能検査,各活性酸素産生因子の検出方法,遺伝子解析検査などでの注意点と患者解析結果の考え方などを述べ,日本におけるCGD患者の現状について報告する.

各論

食細胞機能異常症を示す遺伝性疾患

竹崎 俊一郎 , 有賀 正

pp.1066-1070

 原発性免疫不全症(primary immunodeficiency disease;以下PID)は稀な疾患であるが,極めて多種多様な病態が存在している.本章ではその中から慢性肉芽腫症(chronic granulomatous disease;CGD)を除いた食細胞機能異常症の病因・臨床像・臨床検査に焦点をしぼって解説する.

血管炎の病態と好中球

鈴木 和男

pp.1071-1080

 好中球は,活性酸素産生やmyeloperoxidase(MPO)が産生するOClによって感染防御にはたらく.しかし,血管炎患者血清中に上昇する自己抗体MPO-ANCAおよびMPOが発症に関与していることがMPOノックアウトマウスによって証明された.また,MPOの重鎖のNおよびC末端にエピトープをもつMPO-ANCAが病態の重症化と関連することが判明した.一方,急性進行性糸球体腎炎(RPGN)を自然発症する病態モデルSCG/Kjマウスや真菌分子C. albicans extract(CADS),C. albicans water soluble glycoprotein(CAWS)誘導の冠状動脈炎を誘発するマウスの解析から治療方法が検討されている.最近,MPO抗体が糸球体内皮細胞に直接反応してICAM-1発現を誘発することがわかったことから,in vivoでのMPO抗体の役割を知るために量子ドットを使ったトレーザ解析法が有用となってきている.

ミクログリアとアルツハイマー病

錫村 明生

pp.1081-1084

 グリア細胞の1つであるミクログリアは,貪食細胞としてアルツハイマー病の発現に重要な働きをするベータアミロイドを処理するほか,神経栄養因子を産生し,神経保護にも働く.しかしながら,炎症細胞としての側面ももち,過剰な活性化は神経障害性作用も有する.ミクログリアの神経保護作用を損なうことなく,障害因子産生を抑制できれば,画期的な治療法になりうる.

NKT細胞と細菌感染

川上 和義

pp.1085-1089

 natural killer T(NKT)細胞は,T細胞でありながらNK細胞マーカーを発現する特異な細胞集団である.限られたレパートリーの抗原受容体を発現し,非古典的MHCクラスI分子であるCD1dに依存して糖脂質抗原を認識することで活性化を受け,迅速に大量のサイトカインを産生する.多くの研究によって,感染防御におけるNKT細胞の役割が解析されてきたが,複雑な機構の存在が予想されている.近年,細菌由来のNKT細胞認識糖脂質抗原の存在が明らかになり,感染防御免疫におけるNKT細胞の作用機序が解明されつつある.本稿では,これまでの知見をもとに,細菌感染におけるNKT細胞の意義について概説した.

話題

オートファジーによる殺菌

中川 一路

pp.1091-1095

1.はじめに

 自食作用(オートファジー)は,本来は,われわれのすべての体細胞が恒常性(ホメオスターシス)を維持するために働く機能の1つである.オートファジーの異常は,癌や神経変成疾患,発生や加齢などといった種々の病態にも密接に関与している.ところが,このオートファジーが,感染防御にも重要な働きを行っていることが明らかとなってきた.生体内に取り込まれた細菌などの異物の分解は,マクロファージや好中球といった貪食細胞による貪食(ファゴサイトーシス)作用によって細胞内に食胞として取り込まれた異物を分解するが,オートファジーでは細胞質内にまで入り込んだ異物の除去システムとして機能していた.本稿では,このオートファジーによる殺菌メカニズムについて概説する.

マクロファージのTLRシグナル

牟田 達史

pp.1096-1100

1.はじめに―哺乳動物における自然免疫の役割

 われわれ哺乳動物が備えているいわゆる免疫系は,後天的に遭遇した異物に適応して獲得する生体防御機構であることから,適応/獲得免疫系と呼ばれる.一方,すべての多細胞生物が生まれながらにしてもつ生体防御機構が,自然免疫系である1).適応/獲得免疫系を備えている脊椎動物では,初期感染防御において補助的な役割を果たしている原始的な免疫系であると従来考えられてきた自然免疫系は,脊椎動物でも最初に体内に侵入した微生物を認識し,サイトカインや共刺激分子の発現を介して,獲得免疫系の活性化を誘導する極めて重要な役割を果たしていることが,近年の研究によって明らかになった2).ウサギに抗原を免疫し,抗血清を作成した経験をお持ちの方は,抗原を注射する前にアジュバントと混合したことを思い出していただきたい.結核菌の死菌などを含むアジュバントは,自然免疫系を刺激する役割をもっていたのである.

 獲得免疫系は,抗原分子の詳細な構造を識別できるのが特徴であるが,この識別は,ゲノムの組み換えによって生じる膨大な種類の抗原受容体,抗体分子によって行われる.一方,自然免疫系では,ゲノムに含まれる有限の分子を用いて,数知れない異物の認識を行う必要がある.そのため,自然免疫系では,感染微生物の表面に存在する共通抗原の分子パターンを標的とした認識(パターン認識)によって生物学的評価を行う.近年,哺乳動物におけるパターン認識にかかわる受容体が発見されているが,なかでも研究が進んでいるのが,Toll-like receptor(TLR)である.

細胞遊走能測定法の原理とその応用―微量でリアルタイムかつ高解像度の測定法を求めて

山内 明

pp.1101-1105

1.はじめに

 白血球は主に生体防御を担う細胞群であり,最近では骨髄系・リンパ系とも細かく分類され,それぞれに特異的な機能の解析が進んでいる.その一方で,すべての白血球に共通に備わっている機能もある.「細胞遊走」はその代表例である.細胞遊走の進化上の歴史は古く,海綿などの二胚葉性動物で既に上皮細胞と内側の襟細胞と呼ばれる層の間にアメーバ状の細胞がみられることが報告されている.これら生体防御反応のほか,細胞の移動は,生殖・個体発生,分化,組織修復など,生命現象を支える重要な事象となっている.この稿では,白血球だけでなく,ほとんどすべての細胞種の基本的な機能である「細胞遊走」について,その測定方法と最新の知見を解説する.

慢性肉芽腫症の遺伝子治療への取り組み

岡田 真由美 , 奥山 虎之

pp.1106-1110

1.慢性肉芽腫症(chronic granulomatous disease;CGD)の病因  好中球は,体内に微生物が侵入した際に,局所に遊走し,活性酸素を産生し殺菌を行う.CGDは,好中球の活性酸素産生能が欠損している先天性免疫不全症である.活性酸素産生に主要な役割を果たす酵素NADPHオキシダーゼは,細胞膜上のgp91phox,p22phoxのヘテロ二量体と細胞質内に存在するp67phox,p47phox,p40phox,Racp21から構成されるが,CGDではそのうちgp91phox,p22phox,p67phox,p47phoxのいずれかを欠損する.患者は,乳児期から重症な細菌および真菌感染症に反復罹患し,諸臓器に肉芽腫を形成するのが特徴である.遺伝形式は,gp91phox欠損型は,X連鎖性遺伝(このためX-CGDという),他の3病型は常染色体劣性遺伝である.X-CGDは,X連鎖性遺伝のため患者のほとんどは男性で,母親が保因者であることが多い.保因者の末梢血好中球は,正常な細胞と異常な細胞とが混在するモザイクを呈し,その割合は,Lyon効果の程度によって決まる.保因者であっても,正常な好中球の割合が5%あれば,感染症に罹患しても重症にはなりにくい.

Noxファミリーの調節機構

宮野 佳 , 水上 令子 , 住本 英樹

pp.1111-1115

1.はじめに

 Nox(nicotinamide adenine dinucleotide phosphate oxidase;NADPHオキシダーゼ)ファミリーは,NADPHから電子をもらってスーパーオキシド(O2)等の活性酸素をつくる一群の酵素である.ヒトではNox1からNox5(Nox2は別名gp91phox)の5分子種に遠縁のDuox1とDuox2を加えた7つのメンバーが知られている.これらは多様な発現パターンを示し,生体内で重要な役割を果たしている(表1)1,2).一方で,活性酸素は基本的に生体にとって有害であり,その無秩序な生成を避けるために,Noxの活性は厳密に制御されていなければならない.本稿では,Noxの活性制御の仕組みについて,最新の知見をもとに述べる.

痛風の分子病態

赤星 透 , 竹本 毅

pp.1116-1120

1.はじめに

 痛風は尿酸塩結晶〔monosodium urate monohydrate(MSU)crystals〕により惹起される代表的な結晶誘発性炎症性疾患である1).痛風では,第一中足趾節関節や足関節などに急性の関節炎が惹起される.障害関節には発赤,腫脹,疼痛などの急性炎症症状が顕著に認められる.痛風の症状は強く,患者は痛みのため歩行困難となり,障害部位に触れるだけでも強い痛みを訴える.一方,痛風性関節炎の症状は一過性であり,多くは治療の有無にかかわらず1~2週間で自然軽快することが臨床的な特徴である.

 痛風はヒポクラテスの時代から既に認識されていた古い疾患である.その後の多くの研究は,関節腔内に析出した尿酸塩結晶が好中球浸潤を引き起こし,好中球を介した急性炎症が痛風病態の中心を形成していることを明らかにした.しかし,生体内で析出した尿酸塩結晶が起炎刺激となる機序などはいまだ不明であった.近年の痛風研究の進歩により,痛風の分子病態の詳細が明らかになりつつある.特に,貪食細胞〔マクロファージ(Mφ)や好中球〕が自然免疫機構を介して尿酸塩結晶を認識することにより,急性炎症が惹起されることが明らかにされた.これらの研究成果は,痛風の分子病態の解明のみならず,生体内における尿酸塩結晶の生理的・病態的意義に新たな展望を開くものと考えられる.

 痛風の急性炎症病態には,①尿酸塩結晶の組織沈着と関節腔内への脱落,②貪食細胞による尿酸塩結晶の認識,③好中球の浸潤・活性化による急性炎症の発現,④急性炎症の収束の4つの過程が考えられている.本稿では,最近の研究成果に基づいて,これらの炎症過程のメカニズムを概説する.

ミエロペルオキシダーゼ(MPO)の抗菌活性

荒谷 康昭

pp.1121-1125

1.はじめに

 ミエロペルオキシダーゼ(myeloperoxidase;MPO)は,主に好中球のみに存在しており,その含有量は細胞の乾燥重量の5%にも達する.単球にもわずかに存在しているが,その他にMPOの存在が認められる組織細胞は知られていない1,2).好中球が不活性化状態のときはアズール顆粒内に貯蔵されている.ヒトのMPO遺伝子は,17番染色体に14kbの単一遺伝子としてコードされており,12個のエキソンから構成される.骨髄における顆粒球の分化の際,前骨髄球と前骨髄単球だけが活発にMPOを発現し,骨髄球の初期段階で発現は停止する.したがって,成熟好中球では,MPO蛋白質は大量に蓄積されているが,遺伝子の発現は停止している.MPOは,まず80kDaの単一ペプチドとして翻訳されたのち,シグナルペプチドが除去され,N-結合型糖鎖が付加して90kDaの不活性なアポプロMPOになる.アポプロMPOは小胞体上でヘムが結合して活性のあるプロMPOとなり,エンドソームまたは顆粒に移行するとプロペプチドが分解された後,59kDaのαサブユニットと14kDaのβサブユニットに切断され,それぞれ2本ずつが結合しておよそ150kDaの成熟型となる3)

 活性化した好中球は,食細胞NADPH(nicotinamide adenine dinucleotide phosphate)オキシダーゼ(Nox2)により酸素からスーパーオキシド(O2・-)を,次いで自発的あるいはスーパーオキシドディスムターゼによりO2・-から過酸化水素(H2O2)を産生する.MPOは,食胞内あるいは細胞外に放出されて,H2O2と塩素イオン(Cl)から次亜塩素酸(HOCl)が産生される反応を触媒する(図1).生体内の他の組織では,活性酸素はミトコンドリアの電子伝達系の漏れとして生じているが,好中球はむしろ積極的に活性酸素を産生している細胞である.

今月の表紙 腫瘍の細胞診・10

子宮体部の細胞診

北澤 暁子 , 海野 みちる , 坂本 穆彦

pp.1024-1027

1.子宮内膜の周期的変化

 子宮内膜は腟上皮と同様に周期的な変化を示す.下垂体前葉から分泌される卵胞刺激ホルモンにより,卵巣からエストロゲンおよびプロゲステロンが分泌され,性成熟期の内膜は,増殖期・分泌期・月経期を周期的に繰り返す.

 子宮内膜の粘膜は基底層と機能層に分けられ,機能層だけが図1のような変化を示す.子宮内膜は正常な状態でも,上記のような劇的な変化を繰り返している.さらに,年齢による形態変化も加わるため,子宮内膜細胞診はそれらを加味したうえで判定する必要がある.

シリーズ最新医学講座 臓器移植・10

腎移植

尾本 和也 , 田邉 一成

pp.1127-1134

はじめに

 腎不全,特に慢性腎不全に対する治療としての生体腎移植の進歩は,シクロスポリン,タクロリムスといったカルシニューリンインヒビターなどの免疫抑制剤の進歩によるところが大きいのは周知の事実である.例えば,移植医療が開始された30年前の時点では血液型不適合移植は禁忌であったが,現在は拒絶反応を抑制するための予防や対策を講じることで可能になってきている.このような進歩の一方で,移植医療には提供者(ドナー)が必要であることは生体腎移植の開始当初より変わりようのない事実で,健常者であるドナーについての選択や適応については詳細に検討する必要があり,安全に移植を行えるドナーとレシピエントを選択することが移植医療の治療の第一歩となる.また,移植後は拒絶反応の有無に注意し,常に血液検査や超音波検査にて状態をモニターしながら,拒絶反応が疑われた場合,速やかな治療が必要となってくる.本稿では生体腎移植の適応基準,移植手術の実際,移植後のフォローについてポイントを述べることとする.

研究

受動的閉眼時の脳波変化について

北野 俊雄

pp.1135-1138

 0~6歳の男女99人について,自発的閉眼と受動的閉眼試験における後頭部基礎律動の周波数変動を比較したところ,自発的閉眼の57%,受動的閉眼の49%に周波数の増加が認められ,周波数変化率はそれぞれ平均1.11,1.12だった.受動的閉眼による後頭部基礎律動の開閉眼変化率が自発的閉眼に認められた変化率に近似であり,本法は有用と考えられた.

子宮adenomatoid tumorにおけるcalretininとpodoplaninの発現:免疫組織化学的研究

清家 彩花 , 本田 知子 , 新宅 雅幸

pp.1139-1143

 子宮,精巣上体などに発生する稀な良性腫瘍であるadenomatoid tumorの組織起源については,中皮細胞由来が定説化している.中皮細胞のマーカーとして近年用いられるようになったcalretininとpodoplaninが子宮に発生する本腫瘍に発現しているかどうかを免疫組織化学的に検討した.子宮体部adenomatoid tumor 10症例全例において,腫瘍細胞にcalretininとpodoplaninの強い発現を認めた.Calretininでは核と細胞質の両者に,podoplaninでは細胞質に陽性像が見られ,腺腔に面する細胞質の表面には毛羽立ちが見られた.染色感度はpodoplaninのほうがcalretininよりも勝っていたが,podoplaninはリンパ管内皮細胞に陽性を示すため,特異性ではcalretininのほうが優れていた.両者に対する抗体を用いた免疫組織化学は,本腫瘍の確定診断や病変の浸潤範囲の判定に有用であることが示された.

学会だより 第48回日本臨床細胞学会総会

診療過程における形態学的診断の真の役割

水谷 奈津子

pp.1144-1145

 第48回日本臨床細胞学会総会が,千葉大学大学院医学研究院胸部外科学の藤澤武彦先生を会長として,2007年6月8~9日,千葉県幕張メッセ国際会議場にて開催された.参加者約4,000人,一般演題(口演71題,示説175題)シンポジウム5題,ワークショップ11題,教育講演12題など盛大に行われた.今回は,“医療安全セミナー”,“感染症とリスクマネジメント”と私たち医療従事者にとって日々話題になっている内容があり,また細胞像から画像を推測するという教育セミナー“乳腺細胞診に役立つ画像診断学”,そして“細胞診断,病理診断と矛盾する経過を取った症例”という今回初の試みの症例検討と,細胞診に従事する私たちにとってとても気になるワークショップ“細胞診と診療報酬”と目が離せない内容であった.他に班研究報告,アジアフォーラム,スライドセミナー,細胞検査士要望教育シンポジウムなど多彩であった.

 さらに今年は細胞検査士会が発足して40周年であり,9日の夜には隣接するホテルニューオータニで記念式典が行われた.

今後の子宮癌検診の方向性について

片岡 秀夫

pp.1146

 本学会のテーマは「臨床細胞学―より高きものをめざして」である.学会長が命名したとおり,細胞診断学は,①体から自然に剥がれ落ちた細胞を集め診断する剥離細胞診,②目的の部位を擦過し細胞を採取して診断する擦過細胞診,そして,③体の中の目的の臓器や腫瘤に対して針を刺し,特定の部位より細胞を採取し診断する穿刺吸引細胞診と大きく内容が広がってきた.近年,一応の細胞診断が確立したといえる段階に近づいたと思われるが,さらに免疫組織化学が加わったことで細胞の由来等の検索が容易になり,今後は遺伝子検索の方法が加わることが予想される.

 子宮癌検診における細胞診の重要性はいうまでもないが,日本における子宮癌検診の大きな問題点の1つは,受診率が欧米の約80%に比べ,日本は13~20%と非常に低いことであり,さらにその受診者は比較的同じ人が受診しているという事実である.したがって,子宮癌検診の早期発見において非常に有効な手段であるはずの細胞診も,近年陽性率は低下傾向である.また,今1つの問題は,仮に受診率が上がった際にその検体を診断する細胞検査士が少ないことも解決しなければならない問題である.結果として8割を超える検診を受けない人たちの子宮癌発生により,1990年頃までは減少傾向であった子宮癌死亡者数も,現在は平行に推移していることも理解しやすい.

海外文献紹介

Haemophilus influenzaeは好中球壊死を誘導する:慢性閉塞性肺疾患における役割 フリーアクセス

鈴木 優治

pp.1045

 非莢膜Haemophilus influenzaeは慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の気道で安定期と悪化期の両期に普通に見いだされている.また,COPD患者の痰には多数の好中球とエステラーゼのような好中球産生物も検出されている.なぜH. influenzaeが多数の侵潤好中球の存在下においてCOPD患者の肺に増殖するかは知られていない.著者らはH. influenzaeと好中球間の異状な相互作用がCOPD病理学に影響するかどうかを検討した.非莢膜H. influenzaeの臨床分離物は健康なボランティアからの好中球と生体外でインキュベートし,呼吸性バースト活性,サイトカインとケモカインの産生,細菌の貪食能と殺傷能および好中球のアポトーシスと壊死を測定した.H. influenzaeは好中球により貪食され,それにより呼吸性バーストおよび好中球走化性因子IL-8が活性化された.しかし,好中球自身は細菌を殺傷するというよりは壊死し,細胞外にそれらの顆粒成分を遊離した.H. influenzaeと好中球の相互作用の後で産生される,好中球由来のIL-8は肺へさらなる好中球の侵潤を引き起こし,それにより炎症性応答を増幅した.

非糖尿病ボランティアにおける空腹時涙液グルコース濃度の質量分析法 フリーアクセス

鈴木 優治

pp.1065

 グルコースは涙液成分と認識されているが,その濃度や血液グルコース濃度との相関には不一致がいまだに見られる.文献による正常涙液グルコース濃度(メジアン)は0~9.1mmol/l(110~280μmol/l)の範囲にある.著者らは試料のサンプリング法と分析法を改良し,これらの不一致の解決を試みた.分析は質量分析装置を備えた液体クロマトグラフィを用い,被検者25人から得た涙液1μl中のグルコースを測定した.涙液はミクロキャピラリーと細隙灯顕微鏡を用いて採取した.空腹時涙液グルコースのメジアン(範囲)は28(7~161)μmol/lであった.各人の涙液グルコース測定の標準偏差は平均涙液グルコース濃度とともに比例的に変化し,概ね平均値の1/2であった.本研究で得られた涙液グルコース濃度は非糖尿病者について報告された値よりも低値であった.コンタクトレンズの使用者と非使用者間に涙液グルコース濃度の有意差はなかった.血液と涙液の空腹時グルコース濃度には,有意の相関(r=0.50)が認められた.本法は他の涙液成分の研究に応用でき,他の疾患の状態のモニタリングに役立つものと考えられた.

ヒト赤血球コリンエステラーゼ活性の個人内安定性 フリーアクセス

鈴木 優治

pp.1084

 赤血球コリンエステラーゼ活性(RBC-ChE)の臨床測定は殺虫剤や神経剤のような抗コリン作用性の有機リン化合物への暴露の最も鋭敏な生物マーカーとして有用である.この酵素の個人間変動の特徴は極めてよく把握されているが,個人内変動の大きさについてはいまだに論争されている.個人内変動の正確な測定はRBC-ChEの測定頻度を確定するために極めて重要であり,著者らはこの点について検討するため,RBC-ChEの定期的な測定を要求される職場で働く男性46人を対象として回顧的にRBC-ChE活性の個人内変動を追跡した.RBC-ChE活性の測定は同一の検査所の技術者がpHメータ法により行った.対象とした労働者46人における平均就業期間は20年であった.RBC-ChE活性の平均値は0.77(範囲,0.59~0.99)delta pH units/hであり,その活性の平均標準偏差は0.03delta pH units/h(CV=3.9%)であった.各労働者のRBC-ChE活性と時間との関係は,回帰式の平均の傾きが0.0010delta pH units/h/yearであり,無視できる大きさであった.これらの結果は,RBC-ChE活性が長期にわたり安定であることと,RBC-ChE活性測定の適当な頻度に関する運用方法を明らかにした.

コーヒーブレイク

ある神経学者への追憶

屋形 稔

pp.1090

 昭和33年にサンフランシスコのカリホルニア大病院に留学した.当時そこには日本の留学生は五指にも満たぬ寂しさであったが,前年に神経学教室に東大から椿忠雄という人が1年間滞在し既に帰国したが優れた方だったと聞かされた.これが先生との最初の縁であった.

 昭和42年頃私は母校の検査部助教授で悪戦苦闘していたが,この年新設された神経内科の教授として着任したのが先生であった.教室員は一人もなく私の母教室から志願者が募られスタッフになった.主任の西川さんが東大で椿さんと同じ内科出で神経学にも少なからぬ関心を抱いていたせいであった.合同の懇親会で温泉場へ行き椿さんが私の民謡に感歎の声を惜しまれなかったのを覚えている.

あとがき フリーアクセス

岩田 敏

pp.1150

 関東地方では遅い梅雨明けを迎えるとともに,連日の猛暑日が続き,お盆休みが始まったこの週末には,各地で熱中症や水の事故が相次ぎました.甲子園では高校生達の熱い戦いが行われています.このあとがきを書いている今,もうすぐ終戦記念日を迎えようとしている8月の半ばは,夏真っ盛りのように見えますが,実は既に立秋を迎え,ふと気がついてみれば随分と日が短くなっていることがわかります.「臨床検査」51巻10号が読者の皆さまのお手元に届く頃には,日本列島はきっと涼しくなっていて,夜明けや日暮れの時刻は,今よりもずっと遅くなっていることと存じます.この夏,夜空に久々の天の川とペルセウス座流星群を見せてくれた奥日光は,ゆっくり訪れる紅葉を楽しむ人々で賑わっているかもしれません.

 今月の主題は「白血球」です.白血球は生体を感染症から守る免疫機構の重要な担い手となっていることは皆さんご承知のとおりです.白血球のうち好中球・マクロファージの役割というと細菌を貪食・殺菌する作用が有名ですが,マクロファージは食細胞としての貪食殺菌能を発揮するだけではなく,異物断片の抗原情報をTリンパ球にあたえ,増殖活性化し特異的な免疫応答を誘導します.これにより活性化したT細胞はヘルパーT細胞となり,様々なサイトカインを産生します.サイトカインはB細胞の分化と抗体産生を高めるなど様々な免疫細胞を活性化し,感染防御に重要な役割を果たします.またこれらの特異的白血球の,侵襲を受けた組織への浸潤には,多くのケモカインが関与していることも解明されて参りました.感染症や悪性腫瘍に対する生体防御反応としての炎症・免疫反応の中で,白血球は最も基本的な部分を担っているということができますが,最近になって解明されてきたことや,まだ解明されていないことも沢山あるようです.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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64巻12号(2020年12月発行)

今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

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今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

今月の特集1 AI医療の現状と課題
今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

64巻6号(2020年6月発行)

今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例

64巻5号(2020年5月発行)

今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか
今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開

64巻4号(2020年4月発行)

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見

64巻3号(2020年3月発行)

今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

64巻2号(2020年2月発行)

今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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