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今月の主題 メタボリックシンドローム健診での注意点 各論―検査前手順の注意点
血糖,HbA1c測定
著者: 富永真琴1
所属機関: 1山形大学医学部器官病態統御学講座液性病態診断医学分野
ページ範囲:P.1213 - P.1216
文献購入ページに移動 空腹時血糖検査では最後の食事から10時間の空腹を守る必要がある.被検者にはこのことをあらかじめパンフレットなどでよく周知していただくことが大切である.採血には解糖阻止剤入りの採血管を用いる.ヘモグロビン(Hb)A1c検査は空腹の条件は不要である.採血には凝固阻止剤入りの採血管を用いる.いずれも採血後,転倒混和の操作を丁寧に行うことが大切である.
参考文献
1) 葛谷健,中川昌一,佐藤譲,他:糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告.糖尿病 42:385-404,1999
2) 木下憲明,富田貢江,甲田一馬,他:新しい解糖阻止剤(pH低下法)を用いた血糖測定用採血管の検討.臨床検査機器・試薬 10:692-696,1987
3) 蘒原佐千子,都築久美子,光吉慶生:解糖阻止剤添加血液の血漿分離までの時間による血糖値の変化.臨床検査 40:968-972, 1996
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